「梅酒」は「日本酒」で作るとめちゃくちゃ美味しくなります! 梅酒の漬け方、レシピ
スーパーや八百屋に「梅」が並ぶ季節になりました。
僕の梅仕事は「梅酒の仕込み」です。
それも、よくレシピで見る「ホワイトリカー」ではなく、「日本酒」で漬けるのがおすすめ。断然おいしくなります。
梅酒を日本酒で漬けるとこんなにいい!
❶ 飲みやすい!
「ホワイトリカー」はアルコール35度。これで作ると、僕はどうしても「アルコール」を強く感じ、何かで割る前提となります。でも日本酒の場合は20度(※)。ロックでもおいしくいただけます。
❷砂糖が少なくていい
日本酒には糖分が含まれていますので、氷砂糖は焼酎レシピの半分でOK。結果、甘みがマイルド(甘ったるくない)で、梅の風味とよく調和します。
❸短時間でできる
通常、漬けてから3カ月からが飲み頃とされています。しかし日本酒の場合は1ヶ月で十分にエキスを抽出できるとのこと。
そしてなにより、おいしいんです! アルコールの角がなく、本当にまろやかに仕上がる。永遠に飲んでいたくなるやばいお酒ができあがります。
※ちなみに酒税法とかで、日本酒は20度以上でなければダメ。
日本酒で漬ける梅酒の作り方
貯蔵瓶はガラスのものを用意しました。amazonで1000円くらいであります。
ちなみに今回の日本酒は、東京地酒の雄・小澤酒造の「澤乃井」。
「梅酒にしたらおいしい原酒」です。今の季節の限定品だそう。
1,瓶を消毒する
まず、貯蔵用の瓶をよく洗い、乾かします。そしてよく消毒。
煮沸する方法もありますが、めんどうなのでアルコール除菌です。ペーパータオルやガーゼでよく拭き取り、水分が残らないようにしましょう。
消毒後の瓶。アルコールはすぐ揮発するので便利です。
2.梅を洗う
梅を洗い、水気を切ります。南高梅の場合はアク抜き不要だそうです。
3.ペーパータオルで水気をふきとり、竹串でヘタを取る
水分をしっかり拭き取るのが大切。長期保存するので水分は大敵です。
よーく拭き取ったら、竹串や爪楊枝で梅のヘタを取ります。黒いところがポロッと気持ちいい具合にはずれます。
こんな感じにキレイになります。
中にはヘタが取りづらいものもありますが、「気にしない」ようにしています。レシピの中にはヘタを取ると書いていないものもあるので、まあどっちでもいいんだなと。
4.瓶に梅を敷き詰め、氷砂糖を重ねる
瓶の底に梅を敷き詰め、上から氷砂糖を乗せます。すべてを一度に入れるのではなく、「梅」「氷砂糖」「梅」「氷砂糖」「梅」と、層になるように重ねます。
すべて入れ終わった状態です。
ちなみに砂糖ではなく氷砂糖を使うのは、砂糖が水を吸いやすいため。砂糖だとすぐに梅の水分を取ってしまい、エキスを十分に引き出せなくなるのです。氷砂糖が溶けながら、ゆっくり梅と合わさっていくのだそう。
5.日本酒を投入!
日本酒一升をどばどばと入れます。梅の匂いと日本酒の匂いがふわっと広がります。これを「いい匂い」と感じてしまうのはやばいです。
せっかくなので、お酒単体でひとくち。
20度とあり結構濃いですが、意外にもやさしくソフト。「おじさんっぽい日本酒」という感じはしません。あ、これいい、熱燗にしたいです。
準備完了! 冷暗所に寝かせる
これで準備完了。レシピ風に書いたわりには簡単です。
1年でこんなに漬かります
左がちょうど1年前、同じ澤乃井で漬けた梅酒です。しっかりエキスがでています。(むしろもう梅は除いた方がいい)。
梅仕事も終わったので、比較用に取り出した昨年用を飲みます。
うん、まろやかで梅の風味がしっかり、だけど強すぎない。甘みはあるものの甘ったるくなく、するっと切れる。
めちゃくちゃ美味しいです。
年の違う2つの梅酒、飲み比べるのが楽しみです。
梅は今が旬。
もし梅酒をつけようと考えているのなら、絶対日本酒がおすすめです。
「自分で作る=手作りフィルターがかかっておいしく感じる」のではなく、リアルに市販品よりもおいしくなりますよ。
また来年も漬けます。