グルメなレマコム。すずまささんの日本酒事情【レマコムと私vol.7】
業務用冷蔵・冷凍ストッカー「レマコム」は、日本酒マニアのアイコン。このシリーズではレマコムを通して、日本酒マニアの生態を追います。
今回は、日本酒メディアSAKETIMESの執筆陣に名を連ね、自ら日本酒イベントを主宰するなど、精力的な日本酒活動を行っているすずまささん。
「レマコムは毎日の夜ごはんのためにある」という、すずまささんの日本酒スタイルを聞きました。
※外出自粛期間によりオンライン取材を敢行しました。ときおりお子さんの声(?)が聞こえてくるなど、ふとしたときにパパとしての雰囲気も感じられました。
ショーケース型、7年もののレマコム
(こんな感じで取材にご協力いただきました。画面をさらに撮影するスタイル)
はじめまして、聞こえますか?
最近はもうずっとリモートですね。ええ、自宅です。
今日は、私のレマコムですね。もちろん。そのためにスマホもつないでいます。(スマホは移動・レマコム撮影用)。さっそく行きましょうか。
(移動…ときおりお子さまの声)
(ショーケース型!画質がやばい)
これが私のレマコムです。いつ買っただろう…7年くらい前かな。
真ん中の段で20本くらい入ってます。上下の横倒しのもいれると、40本くらいだと思います。
ーー一升瓶からミニボトルまで、ランダムに入れているのですね。
(年季を感じます)
ええ、結構古いのもあるんですよ。
(画像:すずまささん提供。長期熟成中もあります)
下は引き出しになっているのですが、一度開けると…閉まらなくなっちゃうんですよね。(ガシャンと閉める)
もともと夫婦でお酒を飲む方だったので、冷蔵庫にはたくさんお酒が入っていたんですね。あ、ちなみに私が日本酒と出会ったのは大学生の時。最初は福島の飛露喜(廣木酒造本店)かな。
7年前に京都に転勤したのですが、そこでやや家が広くなったんですね。そこで奥さんに「飲み物用の冷蔵庫を買おうか」って相談したのが、レマコムを買った経緯です。
でも、実は相談した時にはすでに楽天で購入してしまっていました。そしてそれはちょっと怒られましたね。買うこと自体はよかったんですよ…でも、順番がスムーズじゃなかったですね。
(るみ子の酒・2000年 斗瓶とり古酒 森喜酒造場も発見。西日本のお酒が多い印象)
ーーレマコムは冷蔵庫用(氷温ストックではない)なのですね?
というか、当時は何もわかっていなかったんです。とにかくお酒用の冷蔵庫が欲しいなと思って。で、調べたら結構安いなって。買ってからいろいろ知りました。
驚いたのは、やっぱり電気代が高いこと。7年前の製品だからかもしれませんが、1年くらいでランニングコストが購入額を上回りました。さすが業務用!と思いましたね。
(レマコムの外にも日本酒が繁殖。常温保存のお酒もたくさんあるそうです)
レマコムに入れているのは生酒だけです。
ちなみにレマコムの中でも、中央の手前側にある数本が開栓済みで、飲みかけのものです。奥は未開封で長期熟成中のもの。
ひとつのレマコムで「普段飲むお酒の冷蔵庫」「熟成用」の両方を兼ねているんです。
レマコムは「ペアリング」のためにある!
…ふう、いかがでしたか?
飲む量ですか…? だいたい1日に2-3合ですね。
私は普段、夜ごはんの時にしか日本酒を飲まないんですよ。
家族と一緒に食卓を囲むとき、奥さんと子どもは白ごはんで、僕だけ日本酒。というのも、料理とペアリングをしたいんです。
まず、その日のおかずを見て、レマコムからお酒を持ってきます。スターターは決まっていて、「不老泉」(上原酒造)か「豊潤」(小松酒造場)。前者は味が濃くて肉などといい。後者は逆に中庸ともいえる、どんな料理にもあうバランスのとれたタイプ。どちらも大好きなお酒です。
料理と合わせてみて、「より合うかも?」と思うお酒をレマコムに取りに行く。毎晩の食事で、料理との組み合わせをいろいろ試します。
(すずまささんの2トップ、不老泉と豊潤)
これがまた、楽しい。日本酒は、美味しさを増幅させるお酒だと思っています
料理も日本酒も、合わせると別の側面が出てくることがあるんです。
例えば、さんまを食べると苦味があるじゃないですか。それに酸の立っているお酒を合わせると苦味が消えて魚の旨みだけが際立つみたいな。
居酒屋さん通いでペアリングに目覚めた
きっかけは、これも京都転勤のときですね。好きだったお店が料理と日本酒のコースのお店(1品につき1杯合わせる)で、通ううちに「日本酒は料理と合わせるのが楽しい」と気づかされたのです。
ああ、わかった、レマコムもこのために買いたいと思ったんですよ。
お店で知った楽しみを家でやろうとしても、冷蔵庫に入るくらいの本数だと限界がある。もともと外食が好きだったので、その影響は大きいですね。
(写真・すずまささん提供。ウイスキーのテイスティンググラス。初見のお酒はまずこれで味わい、それから酒器を決めるのだそう。美食家です)
日本酒の未来をコンサルティング
(画像:すずまささん提供。ゲームイベントの様子)
ーーすずまささんは日本酒イベントもされているそうですね。
ええ、特に印象深かったのがゲームと日本酒の会です。私、ゲームが好きなんですよ。それで、日本酒蔵(麻原酒造)の中で格闘ゲームのサムライスピリッツの大会を企画したんです。
蔵見学をして、その後は試飲・ゲーム・試飲・ゲーム…。勝ち進むほどお酒が入るイベントです。
よかったのは、普段は日本酒を飲まない人に飲んでもらえたことです。参加者には初めて飲むという人もいたのですが、美味しさを知ってもらえたのか、ゲーム大会後は大量に買って帰っていました。
0杯から1杯に、魅力を伝えられたのがうれしかったですね。
(しみじみとうれしそう)
私、本職はコンサルなんですね。だから自分の知見をいかしたことをやっていきたいと考えいます。たとえば、今定期的に行っているものは「お酒のプレゼン」をメインとした「1合くらいしか飲まない日本酒の会」。
これが結構評判なんですよ。お酒の量を飲みたいのではなく、知識を得たいという人たちは確かに増えていると感じます。
ーーどうして、イベントをされているのですか?
うーん…私の思う、あるべき未来なのですが…どんな家でも、テーブルで飲むお酒の選択肢に日本酒がある世界になってほしいんです。昔あった世界ですね。
まだ解決策はないですが、そのために自分にできることをやっているのです。
(すずまささんの主催するイベントのページ)
すみません、日本酒のこととなるといくらでも話してしまいますね。
でも、熱い話をすると、日本酒好きな人ってやっぱり反応してくれたり、意見をくれたりするんですよ。そこから仲良くなった人もたくさんいます。
なんだろうな、日本酒って人の話をつなげてくれるものなのかなと。いろいろな思考、考えを受け入れる幅の広さと魅力がありますよね。
(戦略家の目)
ーーでは、最後にレマコム購入を迷っている人へメッセージをお願いします。
日本酒が増えて生活に支障が出たら検討しましょう。一緒に住む人の了承を必ず取ること。かかる電気代と、このあとの日本酒ライフの展望もふくめてです。
そしたら、あとは突き進むのみです。
ちなみに私は、今のレマコムが壊れたら同じものを買います。やっぱり日々のご飯と合わせるにはショーケースタイプがいいのでね。
すずまささん、ありがとうございました。
オフラインでお会いできる日を楽しみにしています!
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すずまささんのレマコム
もちろん、お酒を飲みます。