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Nomu-Yomu paper 特別号:榎酒造特集【ログ】

 この内容は2019年5月に榎酒造さん(広島県/呉市)の蔵開き内で行われました蔵開きで一箱古本市において配布いたしましたフリーペーパー「Nomu-Yomu paper 特別号」の再録となります。

ごあいさつ

 広島の方々、初めまして。いつも関西の一箱古本市に参加し趣味で古本活動をしている読酌文庫と申します。名前の通り、活動のメインテーマは本とお酒。今回は蔵開きイベントの中で一箱古本市を開催されるという情報を聞き、京都より馳せ参じました。なお、超特大GWな価格設定のため、泊りで広島を満喫することはあきらめ、0泊2日の弾丸旅となりました……広島旅行はまた別の機会に考えたいと思います。行ってみたい場所、色々あったんですけどね……呉市もゆっくり滞在したかった……(せめて帰りの新幹線に乗る前に、駅周辺でグルメくらいは押さえたい)
 通常ならば読んだ本の紹介記事や、お酒についてのあれやこれやをフリーペーパーで書きなぐっているのですが、せっかく蔵開きにやってきたのだからということで、僭越ながら榎酒造さんのことをもっと深く知ることができる(かもしれない?)、クイズをご用意いたしました。お酒を飲みながらお楽しみください。
 また、拙発行物に日本酒に関するクイズ本「にほんしゅもんだい」もございます。この春発行しましたので手に取られた方はまだ少ない、レアな存在です。こちらも合わせて楽しんでいただければ幸いです。

榎酒造クイズ~問題編~

【問1】榎酒造の代表銘柄「華鳩」の読み方は次のうちどれ?
1、ハナバト 2、ハナハト 3、カバト 4、カキュウ

【問2】華鳩と双璧をなす榎酒造の銘柄は次のうちどれ?
1、清盛 2、将門 3、頼朝 4、弁慶

【問3】榎酒造の創業は明治32年(1899年)。創業120年!
その榎酒造と同じ年に創業した蔵は次のうちどれ?
1、高砂酒造(北海道) 
2、菊の里酒造(栃木県)
3、今西清兵衛商店(奈良県) 
4、李白酒造(島根県)

【問4】華鳩の名前の由来は蔵の建つ鳩岡の地名のほかに次のうちどれ?
1、蔵の建つ地方の民話に、助けた鳩が恩返しに花の種を持ってきて、咲いた花が貴族に好まれ栄えたとされているから
2、鳩岡は華族の令嬢と貧しい書生の禁じられた恋物語の舞台になっており、二人が想いを伝えあう手段として伝書鳩を飛ばしていたから
3、昔の国語の教科書の最初の文章が「ハナ、ハト、マメ、マス……」とあったことから、誰でも知っている言葉であったから

【問5】次の「華」や「鳩」の入った銘柄を造っている酒蔵の都道府県名を答えましょう。
1、開華(第一酒造
2、華姫桜(近藤酒造
3、華燭(豊酒造
4、鳩正宗(鳩正宗

【問6】次の文章は榎酒造のホームページに「華鳩の酒づくり」として記載されている内容です。空欄に入る言葉を選びましょう。
華鳩の酒づくり
 ひと言で表すと、( A )でやさしい味わいの酒、それが華鳩のお酒です。自然で深い味わい、特定名称酒はこざっぱりとした( B )のやさしい飲み口。疲れたときに飲んでホッとしていただける酒、( C )のある酒づくりを目指しています。
 水質は中硬水。平均精米歩合は( D )です。原料米は、大吟醸に兵庫県吉川町(特A地区)山田錦を使用。それ以外は全量広島県産米で、特定名称の酒には( E )、こいおまちを主体に高精白や扁平精米で醸造しています。

A:1、したたか 2、たおやか 3、華やか
B:1、甘み 2、旨味 3、酸味
C:1、さわやかさ 2、やすらぎ 3、強い味わい
D:1、50% 2、60% 3、70%
E:1、八反錦 2、美山錦 3、五百万石

榎酒造クイズ~解答編~

【問1】
 「華鳩」の読み方は「2、ハナハト」が正解。「ハナバト」と読んでしまいそう(私だけ?)ですが、読みは「ハナハト」と濁らないんですね。

【問2】
 華鳩と並ぶ主力銘柄は「1、清盛」
 ちなみに他県には「頼朝船出」や「弁慶」というお酒もあり、辨慶という酒米もあります。

【問3】
 榎酒造と同年創業の蔵は「1、高砂酒造(北海道)
 高砂酒造の代表銘柄は「国士無双」。このほか雪中埋蔵酒や梅酒などのリキュールも作られています。
 ちなみに菊の里酒造は慶応2年(1866年)創業、今西清兵衛商店は明治17年(1884年)創業、李白酒造は明治15年(1882年)創業となっています。

【問4】
 華鳩の名前の由来は「3」が正解。他の選択肢の由来らしきものは即興で考えました。

【問5】
 開華(第一酒造)は栃木県の酒蔵で1673年創業。栃木県にある酒蔵の中では最も歴史があり、米作りから蔵元自社で行われ関東の三銘酒とも言われているそうです。
 華姫桜(近藤酒造)は愛媛県の酒蔵で1878年創業ですが、休蔵し他社の委託製造をされていた時期もありました。現社長兼杜氏である近藤嘉郎氏の尽力によって自社製造を再開されました。
 華燭(豊酒造)は福井県の酒蔵で1753年創業。福井県産の五百万石を使用するなど、酒米にもこだわった名実ともに福井のお酒といえる酒造りをされています。
 鳩正宗(鳩正宗)は青森県の酒蔵で創業は榎酒造と同じ1899年。創業当時は稲生正宗という銘柄でしたが、昭和初期に白鳩が神棚に住み着いたことから、鳩正宗に改名されたそうです。
 「華」ではなく「花」が入る銘柄(まんさくの花/日の丸醸造、松の花/川島酒造、花洛/招徳酒造などなど)はたくさんありましたが「華」が入っているものは少数派な様子。また銘柄に鳥を使うものもよくありますが、「鳩」は「鶴」や「鷹」などと比べると珍しいようです。誰でも知っている言葉ながら、銘柄としてあまり見かけない文字が入っているので、華鳩は記憶に残りやすいような気がします。(※あくまで個人の感想です)

【問6】
華鳩の酒づくり
 ひと言で表すと、(2、たおやか)でやさしい味わい の酒、それが華鳩のお酒です。自然で深い味わい、特定名称酒はこざっぱりとした(3、酸味)のやさしい飲み口。疲れたときに飲んでホッとしていただける酒(2、やすらぎ)のある酒づくりを目指しています。
 水質は中硬水。平均精米歩合は(2、60%)です。原料米は、大吟醸に兵庫県吉川町(特A地区)山田錦を使用。それ以外は全量広島県産米で、特定名称の酒には(1、八反錦)、こいおまちを主体に高精白や扁平精米で醸造しています。

 心に寄り添う、優しい酒造りをモットーにされているんですね。

問題作成にあたり参考にしたもの…

dancyu 2019年3月号 日本酒特集
酒蔵さんのホームページ
 榎酒造 http://hanahato.ocnk.net/
 高砂酒造 https://www.takasagoshuzo.com/
 菊の里酒造 https://www.daina-sake.net/
 今西清兵衛商店 http://www.harushika.com/
 李白酒造 http://www.rihaku.co.jp/
 第一酒造 http://www.sakekaika.co.jp/
 近藤酒造 http://www.kondousyuzou.com/
 豊酒造 http://sake-kashoku.com/
 鳩正宗 http://www.hatomasa.jp/

Nomu-Yomu paper 特別号 2019.5.3
読酌文庫(寝覚の朔)
Twitter:@00dokusyaku00
個人ブログ:月花読酌
読書メーター:ID 363201

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読酌文庫/朔
果てしない自由の代償として、全て自己責任となる道を選んだ、哀れな化け狸。人里の暮らしは性に合わなかったのだ…。