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文学フリマ大阪12まであと80日:ラインナップを考える

唐突だけれど、2024年9月8日開催予定の文学フリマ大阪12まであと何日かを確認したら「あと80日」ということが判明しました!

5月の関西コミティア参加以降、しばらく直接参加のイベントはないなーと思っていたのですが……文フリ大阪までもう100日もないってことです!

でもまだ、2ヶ月以上先ではあるわけで……
いやいや、今からでも考えといたほうが良いこと、あるんでないの?


頒布物のラインナップを考える

読酌文庫としての頒布物が色々増えており、なんだか雑多な印象を受ける状況になってきました。
だから、少し整理して、参加するイベントごとに「何を1番売りたいか」の優先順位を付けて告知やらレイアウトやらを考えたほうが良いのかなと思い始めています。

あれもこれもと手を出し過ぎた読酌文庫

2020年に初めて文学フリマに出店した際は、まだ頒布物の種類が少なかったんですよね。
初めて書き上げた長編一次創作小説『はなり亭で会いましょう』と、日本酒のクイズ本『にほんしゅもんだい』、飲んだ日本酒を記録する紙もの雑貨『にほんしゅにっき』
読酌文庫としてはこの3種類というラインナップでした。

時は流れ……
『はなり亭で会いましょう』はシリーズ化して巻数が増え、折に触れては番外編を出し、突発的にエッセイとかも書いてみる。
インタビュー企画をスタートさせ、そのまとめ本を出す。
関西コミティアにサークル参加するようになってマンガ本も作りたくなり、コミックエッセイを出す。
グルメ系の本も好きだから、自分でも飲み歩き本を作る。

自分の興味あることを形にしているワケですが、気が付くと小説もあるし、ノンフィクション(エッセイとインタビュー)もあるし、マンガもあるし、何か情報系の本もある状態。
何屋さんなのか、何を書く人なのか、活動形態がわからない出店者になってしまいました……

専門店の方がファンを作りやすいのではないか?

どうしても美味しい唐揚げが食べたいとき、チェーン居酒屋の唐揚げと唐揚げ専門店の唐揚げを選べる状態で、どちらも値段や提供までにかかる時間が同じなのだとしたら、唐揚げ専門店の方に行きませんか?
専門店の方が素材にこだわっていたり、1つの料理に複数のバリエーションがあったりと、求める対象への期待度が高まると思うんです。

この道一筋○十年の鮨職人が握る大トロと、なんかいろんな飲食店で下積みして寿司屋を開いた大将の握る大トロだったら……前者のが期待度高くないですか? この人の握る鮨を食べるために、遠方からでも足を運びたいと思いませんか?
10代の頃からずっとスイーツ作りを研究して、海外で修行もしてきたパティシエのケーキと、食堂で料理人やってた人が趣味の延長で始めたパティスリーのケーキだったら、前者のほうが権威性あると思いませんか? 特別な日を祝うために、何時間も並んで買う価値のあるケーキだと感じませんか?

……もちろん、工夫次第で、後者に軍配が上がるケースもあるとは思いますが。

だから、心温まるヒューマンドラマを読みたいとき、何か雑多にいろんなジャンル書いてる人より、ヒューマンドラマに重きを置いた作品をバリエーション豊かに書いている人の作品のほうが、内容を期待できるんじゃないでしょうか? この人のところに行けば、自分の読みたいヒューマンドラマがあるはずだと、思えるんじゃないでしょうか?

今の読酌文庫は正直、何を書いている人なのかがブレブレだと思っています……
読酌文庫のところで買えるのは、小説なのかエッセイなのか、それとも評論系の本なのか……何だかよくわからない。

では、文学フリマ大阪12では何を並べるべきか?

1月の文フリ京都で飲み歩き本を出しており、10月のめしけっと合わせで第2弾を出したいという流れもあって、次の文学フリマは評論系で出店するべくカテゴリーを選んだ状態です。

だから、頒布物の取捨選択は絶対必要じゃないかと思う……

まず、『タヌキの飲み歩き物語(オールフルカラー)』と『タヌキのちょい飲み物語(折り本)』は、カテゴリーにマッチした頒布物なのでマスト。
むしろ、ここで展開せんでどうすると。

残部が少なくなってきた『Nomu-Yomu酒語り』も、お酒がメインテーマだから並べたい。
『ちょい飲み』と並んで、試しに買ってみてもと思いやすい価格設定だしね。

そして、飲み食いがテーマだから小説『はなり亭で会いましょう』シリーズ全種も置きたいところではあるが……巻数あるんで、場所を取りやすいのはややネックかな。
でも、やっぱ読酌文庫の看板作品ではあるのでね……外すという選択肢はないです。

また、呑兵衛の後悔や反省が詰まっているから『タヌキの懺悔 帰りの記憶がございません!』も置きたいし、それを置くならコミックエッセイつながりで『タヌキの日々』も……

……と考えると、インタビュー企画本である『とつげき隣のヒトハコさん』は、ちょいと異質な存在というか、ラインナップの中でも浮いちゃうんだよね……
だから、文フリ大阪では頒布物から外そうかと考えていて……

現時点でのラインナップ

というわけで、現時点で考えられる文学フリマ大阪12での頒布物ラインナップは以下のとおりです。

  • タヌキの飲み歩き物語

  • タヌキのちょい飲み物語

  • タヌキの懺悔 帰りの記憶がございません!

  • タヌキの日々

  • はなり亭で会いましょう1~4

  • はなり亭で会いましょう 番外編再録集

  • Nomu-Yomu酒語り

とりあえず何かしらか飲食(お酒)に絡んだ内容のものがあるとわかる品揃え。(日常エッセイ的なマンガであるタヌキの日々にも、お酒がらみのネタがあるのでね)

このラインナップで、飲食系のテーマで(特にお酒ネタで)色々書いてます! って感じにすると、今までより訴求力が増す……かな?

予約があればラインナップにない本も持ち込みます

以上のラインナップを想定しましたが、もちろん要望があれば予約販売とでもいいますか、ラインナップに挙げていないものも持ち込んで、希望者に頒布します。

でもまぁ、これまでの経験からして、そういう問い合わせをもらったことはないので……恐らく今回もないんじゃないかなぁ……

それでもまだ、雑多な感じは残る…

……と、いうふうに、頒布物の絞り込みを考えてみたのだけれど、それでもやっぱり雑多な感じは残っている印象。
だいたい、創作小説も、エッセイも、マンガも、評論もやってる自分が悪いのだけれど!
結局、そういう移り気で雑多な活動スタイルだから、作品個々の訴求力が弱体化しているような気がしてならない……!

作品からすれば、親ガチャ大ハズレも良いところだろうと……
もっと、普段からいろんな飲み食い小噺を展開していたなら、『はなり亭で会いましょう』の売上も強化できていたかもしれない……
親が浮気者なせいで、ポテンシャルを発揮できず、ファンを増やせないというハンデを作品に負わせてしまった気がしてならない。

読酌文庫をよろしくお願いします!

そんな感じの雑多で、専門性がなくて、国産米としか表記できない酒米を低い精米歩合で使って醸造アルコールを添加した日本酒をいい加減な環境で放置したパル●ンテ酒みたいな出店者ですが、文学フリマ大阪12に出店します。

……こんなヤバイ奴なのに、先着確定枠というズルを活用して、出店が決定しています。

文学フリマ大阪12まで、あと80日……

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読酌文庫/朔
果てしない自由の代償として、全て自己責任となる道を選んだ、哀れな化け狸。人里の暮らしは性に合わなかったのだ…。

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