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スマホ、財布、イヤホン類に並んで「障害者手帳」が入っていること。


冒頭に便利情報書いとこ。キングジムが出してくれてるポーチが障害者手帳(紙バージョン)にぴったりサイズでめちゃ便利です。マチ付きなので学生証も小銭もイヤホンも入る。これいっこ首から下げてるだけで忘れ物がちょっと減るとてもよい道具!

私はキングジムの回し者ではありません。便利情報があったら共有するのが生き残るカギ!

むぎちゃんについて

家長むぎさんはにじさんじに所属しているVtuberで、私はたびたび「Study with me」という配信のお世話になっている。20分または30分勉強したら数分の休憩時間を設ける勉強法のタイマー代わりになる配信で、ふと集中が切れたときのむぎちゃんの勉強進捗状況を見て「そうだ私もやらなくちゃ」と気合を入れなおすことができる。
あとハッピートリガーという4人組で配信することもあって、本当に楽しそうで聞いているだけでうれしくなる。たまに寝るときのお供として以下の動画を流して「うるさいかも……」と思ったりしている。うるさいくらい楽しそうなのがちょうどいい夜もあるのよね。

むぎちゃんのと言いつつ別の方のチャンネル動画を紹介しているのには訳があって、あの、とちゅうまでの楽しいやり取りをミュートにしていたらしい。それもまたよし、それを含めてとても楽しい。

サムネイルがむぎちゃんじゃないのは、今手元にいるパペががっくんしかいなかったからです。申し訳ない。近くのコトブキヤに在庫がなくて……。

障害者と割引の話をしようか

気を取り直して、障害者手帳ってなんだろう。厚生労働省のHPをのぞいてみよっか。

障害者手帳は、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の3種の手帳を総称した一般的な呼称です。

制度の根拠となる法律等はそれぞれ異なりますが、いずれの手帳をお持ちの場合でも、障害者総合支援法の対象となり、様々な支援策が講じられています。

また、自治体や事業者が独自に提供するサービスを受けられることもあります。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/techou.html

私は障害者手帳を保有して、実際に様々なサポート……と言うときれいすぎるかもしれない。障害者手帳を保有していることによって、税金や施設使用料金の面で様々な恩恵を受けている当事者です。精神障害者手帳2級、傷病名はうつ病。今日もこのサポートのおかげで1000円で映画を見てきました。美術館によってはといえどまあほとんどの施設は私と介助人を含めて無料になるところが多いし、博物館もそうだし、特別展も無料で見せてくれるところが多いです。東京都に住んでいるので都営交通は無料で利用することができます。地下鉄とバスですね。

実は障害年金と障害者手帳は関連のないもので……いやまあ年金証書で手帳の申請ができたりもするんだけどまあこの辺はややこしくてめんどくさいし、無縁な人にとっては必要ない知識だし、そのまま無縁で健康にいてほしい。「障害者なら年金もらってんだろ!」ってのが意外に当てはまらない人も多いってことを、この文章をわざわざここまで読んでくださった方には覚えていてほしいです。私は年金ももらっていますが……それだけじゃもちろん自立した生活を維持するのが無理なので、障害者雇用で細々と働いています。もしかしたらあなたが出勤する電車で、隣に立っているかもしれません。駅ですれ違っているかもしれません。意外とすぐそこに障害者って存在してる、のかも。

精神障害に介助者って必要なの???

必要です。例えば私は数か月前に東京都立現代美術館へ行きました。あそこは素晴らしい美術館です! ちょっと変わった美術、現代美術を楽しみたいならぜひ行きましょう!

私はこの美術館の展示を見に行く際、友人に介助……まあ、とにかく一緒に来てくれとお願いしました。なぜならこの美術館がある場所は私にとってトラウマの聖地、フラッシュバックの引き金に満ち溢れた場所であり、友人からの声掛けがないとところかまわず歩けなくなってしまう場合もあるからです。例えば、青信号で横断歩道を渡っているときとかに。

「精神障害で歩けなくなるぅ?」と思うかもしれませんが、これは残念ながら本当で、私自身が特に困っているものの中に解離という症状があるのですがまあまあうーん、簡単に言うと、脳みそが「今ここではないどこか」に強制ワープしてしまうことで「今ここ」に存在する身体の制御を放り出してしまうことがあるってことです。伝わるかなあ。それとは別に、単純にうつ病の症状として疲れやすいとか突然その、生存にかかわる行動をし始めたりとかいろいろありますが、まあとにかく精神の障害でも、友達の助けがあると美術館に行きやすくなります。

「どうした~?」と声をかけてもらったり「今止まってたよ」と教えてもらったりとかしてもらえると本当にありがたいし、私が美術館を楽しむために必要なことなんです。ただ人とすれ違うだけでものすごくびっくりして、10分動けなくなる私にとっては。

持ち物欄に「障害者手帳」が並んでいることの衝撃と肯定(これが本題だから目次からここに飛ぶのもよし!)

なんでこれを書き始めたかって、むぎちゃんのツイートに衝撃を受けたから。

スマホ、お財布、学生証に「障害者手帳」が並んでいるんです。見て、並んでるの。しかも見てほしい。「あると便利」じゃない。「忘れずに」なの。

なんだろうな、これを見た瞬間にはとにかく衝撃しかなくて。どんな衝撃かって「障害者手帳持ってる人間のこと認識してたんだ、Vtuberって」っていう、その、もしかしたら失礼に当たるかもしれないことを思ったの。私の観測範囲が狭いだけでもちろんいろんな人がいるのは知ってるけど! 

それから数分経って「いやそりゃあ、むぎちゃんくらい博識なら知ってるよな」って思って、一時間経って「障害者手帳を持っている人間からしたら当然セットになっている美術館と障害者手帳っていうつながりを認識してくれている人がいる」ことにしみじみと驚いた。のかもしれない。ちょっとまだ自分でも整理がついていない(よい意味で)。

たまに、たまに美術館とか博物館の入り口で障害者手帳を見せるときに思うの。「これってズルじゃない?」って。わたしより大変な人とか苦しい人たくさんいるのに、美術を楽しむ余裕のある私みたいな人間がお金払わずにこの中に入っていいの? って。じゃあ入場料払えよ! と思うかもしれないけど、私の収入と心身じゃあ自分と友人の分までお金を払って美術館にたどり着くことができなくて、申し訳ないと思いつつ、同時にこれは私の権利であるって胸を張りながら、でもやっぱり入った後には心の底から楽しめなくて背中がぐんにゃり曲がっちゃうこともある。

そんなぐんにゃりした背中を、なんかね、「持ってるなら持ってこうよ」って、そっと手を添えてもらえた感じがしたんだ、このツイートを見て。もしかしたらむぎちゃんとしては当然のこととして書いた内容かもしれないけど、そのことにいい意味でびっくりして、そう、大げさに言うと存在を肯定してもらった気がして、びっくりしたんだ。

持ち物リストの中に、この五文字を入れてくれてありがとう。

土曜の美術館に行ってみよう配信、楽しみにしています。


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