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「国道沿いをゆく」230924摂取コンテンツ日記


芦花公園『異端の祝祭』角川ホラー文庫

めちゃくちゃ楽しい。なんとか事務所シリーズとのことで、ちょうどその事務所が出てきたところまで読んだ。今日はこれを読み終えずに寝れないってかんじだ。

「ケェェェェコオオオォォォォ」といえば私にとってはSCP財団日本支部にある梨さん作のtale「攀縁(はんえん)」に出てくる「鶏の鳴き真似をして悪霊を集める儀式」が思いつく、、、というかそのイメージしかない。鶏が鳴いてるよ、朝だよ〜って騙すらしい。『禁忌習俗事典』にはそれらしいこと書いてなかったな、あの本は基本(禁忌なんだからそりゃそうなんだけど)死ぬこと、産むこと、血が流れることに関する記述が多かった。

怖い画像もあるので見る時は気をつけるといい。

この本はなんとなーく『ほねがらみ』が面白かったので同作者の本を、本当になんとなく買って読んだんだけど、私の好きな種類の不気味さが引き続き満遍なく散りばめられてて最高だ。表紙のイラストもめちゃ綺麗。誰が描いたんだろう、調べてみよう。

紺野アキラ『クジマ歌えば家ほろろ』小学館

表紙作者名横にのぼーっと立っているのが「クジマ」。鳥らしい。飛べないらしい。ロシアのおじいちゃんに育てられてたんだけど冬は寒いから渡り鳥のように越冬のために日本に来たらしい。……クロールで。

そんなよく分からん生き物「クジマ」と、彼(彼???)を見つけて一緒に住んでいる一家の日常を描いた漫画。めちゃくちゃ面白い。第一話で日本食を食べたくて日本に来たのにパスタでいい? と聞かれた時の怒り方が好きだ。ロシア語で「このよだれがなんのために垂れてるのか教えてやろうか!? 日本食のためだ!」と怒る。目が(たぶん)血走っている。

我が家にはクジマぬいぐるみがいます。いいでしょ。

めちゃくちゃ目が合うところが好き。

本当によく目が合う。かわいいね。ごめんなさい、ちゃんと仕事しますという気持ちになる。

クジマという謎生物がいる以外は普通の家のただの日常で、別に特別面白いことなんかなにひとつ起こらない。けどとても楽しい漫画だ。日常系ってやつだろうか。線の一本一本の向きまでうかがえる繊細な描き込みで描かれる日常は、日常なんだけどなんだか特別に見えてくるから不思議だ。写真も絵も日記もそうだけど「あえてかきあらわし、残す」ことで薄汚れた石ころのその汚れまで愛しく思える(こともある)。

その他日記

近所で花火大会があると知ったので見に行こうと思ったが時間を完全に見誤り会場近くへ着く頃にはもう花火が全部終わった後だった。でも別に花火が見たかったわけじゃないからいいんだ。会場の方から歩いてくる人はみんな楽しそうで、手を繋いでいたり笑っていたり喋っていたりしていて、よかった。歩いた甲斐があるってもんね。

じゃあまた。

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