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「ごちゃまぜ宗教」231113摂取コンテンツ日記


酉島伝法『るん(笑)』集英社

科学とスピリチュアルの地位が逆転した日本が舞台、らしい。解熱剤を飲もうとして弾かれる手、川にいるという「龍」に向かって謎の「贄」を投げ続ける人々、心縁やミカエル(食べ物らしいがなんなのかはよくわからない)などの造語といった、私にとっては気持ち悪いもののパレードが続く。こういう気味の悪さはめちゃくちゃ好きなんだけど、気味が悪いので読んでいると普通に不快になってくる。

入社式とか内定式の集合写真を見た時と同じ感覚かもしれない。「お前どれだけ新卒嫌いなんだよ」と思われるかもしれないけどそうじゃない。新卒の社員たちじゃなくて、内定式とか入社式とかいう文化とかついさっき初めて会った人とニコニコしてるコミュニケーション形式とかが、嫌いなわけじゃなく理解できない。理解できないので、怖い。怖いので、不快に感じる。それを煮詰めると『るん(笑)』になる……のかもしれない。まだ1話目しか読めていないので続きが楽しみ。

ゲーム「EASTWARD」

ちょこちょこ進めてて、今はちょうど未来に着いたところ。マップはそんなに広いわけじゃないんだけど、一人一人のその辺にいるモブキャラとの会話も楽しくて時間がかかっている。ジョンのシンプルな暴力が好きなので、武器の種類が増えても戦闘では基本的にフライパンを使い続けている。貰い物の四角いフライパン。あれの角で殴られるのめちゃくちゃ痛いんだろうな〜と思いつつ敵をベシベシ叩くのが楽しい。

珊はなにかを思い出しつつあるみたいだけど教えてくれない。パパ寂しいよ〜教えてよ〜と思っている。

映画「ぼくは君たちを憎まないことにした」

テロで突然奥さんを亡くした男性の「その後の生活」を描いた実話が元の映画。タイトルは実際にFacebookに投稿された文章から引用されている。「ぼくは君たちを憎まないことにした」それはつまり「ぼく」はどうしようもないほど「君たち」が憎いということの裏返しであって、映画の内容は決して明るくない。

けれどそれは「暗い内容である」と言ってはいけない、と思う。これから先何十年も一緒にいるはずだった大事な人間が突然退場させられたとしても彼の人生は続くし、それが日常になるから。他人の人生を暗いなんて口が裂けても他人が言ってはいけない。映画の最後、息子と二人で、本当は家族三人で行くはずだった夏の旅行へ行くシーンがある。今まで子供と妻のツーショットで埋められていたカメラロールに、子供だけか、その手を引く自分の腕しか写っていない動画が加わるところ。ある点を境に人生が変わってしまったことと、それが続くことを示していた。それがよいとか悪いとかではなくて、うまく言葉が見つからないな。そういうものだと静かに示されているのを、私は受け取りました。

いい映画だったので機会があればぜひ。

ゲームゼルダの伝説ブレスオブザワイルド 追加コンテンツ「英傑たちの詩」

実はクリアしてなかったやつ。ティアキンをクリアしてから遊ぶとより一層悲しい。なにが悲しいって、ガノンに大敗して英傑たちがすでに全員亡くなっていることは分かってたけど、それはガノン本体ですらなかったってこと。ガノン本体を倒しても、この四人は戻ってこないこと。いろんなゲーム実況を見ていたので「英傑たちの詩」の最後にもらえる写真がどんなものかは知っていたけれど、改めて自分でクリアしたら「でももうみんないないじゃんか〜〜〜〜姫様もすぐ龍になっちゃうし!!!!!!」と悲しさのあまり深夜に一人でグスグス泣いていた。でもバイク乗ったら楽しくてブイブイ乗り回したあとに魔物の巣に突っ込んで爆弾矢で魔物を撃ちまくって遊んだ。それから「でもリーバルの生意気なセリフもう聞けない〜!!!」とまた泣いた。

悲しいからゼルダ無双やるか……。

その他日記

魚を飼い始めました。ベタという魚。綺麗だね。縄張り意識が強くてひとつの水槽に一匹が原則らしい。魚のくせして私より孤高な気品ある魂を持っている。見習います。

じゃまた。

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