[オンライン予選第1回 71位] エルフーンブリジュラスおいかぜビート
はじめに
こんにちは、さとちんです。今回は2月2日から4日にかけて行われたオンライン予選第1回で、最終レート1763(20勝3敗)、71位で予選抜けできた構築を紹介します。本当はオンライン本戦で使用するために煮詰めるつもりでしたが、当日出場するのが難しくなったため、公開することにしました。
大会期間中の環境ではあまり見かけない型だったり、強気な行動が通りやすいという前提の初見殺しが軸となっている構築です。構築経緯では、ポケモンの採用理由だけでなく、技や持ち物、テラスタイプの決定についても触れているため、少し長くなっています。どうぞ最後までご覧ください。
構築経緯
とりあえず新ポケモンのブリジュラスでエレクロビームを撃ちたい!と思ったところからスタートしました。ちょうど同時期に、あのWolfeが優勝したカルロッテリージョナルが行われていたため、Day2進出あたりの構築からヒントを得ようと考えました1)。ブリジュラス入りの構築を見てみると、ほぼ全て、HDチョッキのじきゅうりょくブリジュラスと雨を組み合わせた構築でした。ルールがオープンシートBo3だということがあるとは思いますが、なぜ誰もパワフルハーブ型で使っていないんだろうという点と、特性がじきゅうりょくしかいないという点に疑問を持ちました。そこで、最もメジャーな特性がじきゅうりょくである環境なら、他の特性を使うことで相手を出し抜けるのではないかと考えました。したがって、がんじょうブリジュラスにパワフルハーブを持たせたら初見殺しでおもしろそうだと思い、このポケモンを軸にすることにしました。この時点で耐久に振る必要がなく、パワーを高めて相手の上から圧をかけたいと思ったので、ひかえめCSとしました。技はエレクトロビームは確定、がんじょうを維持するためのまもると、汎用性の高いラスターカノン、1回動けることの価値を高めるため、瞬間火力の出るりゅうせいぐんとしました。
次に、エルフーンを採用しました。がんじょうで増えたブリジュラスの行動回数をより活かすために、相手の上を取れるおいかぜが欲しく、加えてこの2体が並ぶことで、ふくろだたきじきゅうりょくに見せることができると考えたからです。さらに、おいかぜに加えてわたほうしも採用することにしました。おいかぜミラーでもマウントを取れるほか、Sが2倍になっただけでは追いつけないSブーストハバタクカミに対応するためです。攻撃技にはムーンフォースを採用。これは単純に火力の高いほうを選びました。4枠目には、ブリジュラスの突破力を上げることのできるてだすけを採用。ねこだましを透かせるのも評価が高いです。ブリジュラスのがんじょうと合わせてたくさん動いてほしいため、持ち物はタスキとしました。配分はHSとし、タスキが潰されても行動保障を担保させました。
ここまでの時点で、あることに気づきました。
「エルフーンブリジュラスって出すとねこだまし撃たれないのでは、、、?」
じきゅうりょくブリジュラスにねこだましを飛ばすと無償でBが上がるようなものなので、めちゃくちゃ撃ちづらいと思います。隣がエルフーンならふくろだたきコンボがよぎるはずなのでなおさら撃てないですよね? さらにエルフーンも、おんみつマントやゴーストテラ、てだすけがチラつくはずなのでかなり勇気が要ると思いませんか?
以上より、初手からおいかぜエレクトロビームを撃つことで相手の想定を崩し、テンポを取れそうだと思いました。
したがって、構築コンセプトをおいかぜブリジュラスで荒らして裏でスイープするビートダウン展開にすることにしました。これを軸にほかのポケモンを決めていきます。
次に後続のスイーパーとなれるポケモンを考えます。じきゅうりょくブリジュラスを見て確実に聖剣持ちのパオジアンと最も採用数の多い特殊アタッカーであるハバタクカミは出てくるだろうと考えました。したがって、こいつらに強く、強力な先制技持ちである水ウーラオスとエンテイをそれぞれ採用しました。
まず水ウーラオスですが、守れる型にしたかったため、無難にしんぴのしずくを持たせました。サイクルを回すことを考えていないことに加え、後発から出すさい、すいりゅうれんだの一貫が確約されていない状況があることが容易に想像できたため、スカーフはないと判断しました。性格ですが、環境のエンテイとウーラオスがほぼいじっぱりしかいない点と、万が一Sが200以上のハバタクカミがいた場合、エルフーンが倒されると少し困る点を考慮し、ようきASとしました。さすがに行動保障がなさすぎるのでテラスタイプは鋼にしました。フェアリー技と草技に加え、相手エンテイなどのしんそくも考慮しています。
エンテイですが、ブリジュラスを倒してくる特殊ポケモンに強くしたかったため、チョッキとしました。基本技のせいなるほのおとしんそくに加え、対炎のじだんだまではすぐに確定。4枠目はくさわけを採用し、草テラスにしました。これは、後続から出すエンテイにバークアウトは不必要であることに加え、おいかぜが切れた後もパオジアンやハバタクカミを上から縛り続けることができるほか、環境のスカーフ水ウーラオスはほぼいじっぱりであることから、逆にカモることができると考えたためです。
基本の4匹が決まったので、補完を考えていきます。まず、ドラゴンタイプが重いことと、トリルに無防備な点が挙がりました。特にブリジュラスが倒れた後のカイリューに打点がなく、ウーラが鋼テラとはいえしんそくも一貫しているのが気になりました。ドラゴンに強くしんそくの一貫も切れるポケモンで一番強いのはハバタクカミしか思いつかなかったので採用。おいかぜと相性が良いことに加え、ちょうはつを持たせることでスイッチトリルや、ドーブルなどの搦め手などにも強くなれるのが決め手でした。技はちょうはつを使えるよう打ち分けできるのを前提に、まもる、相手のハバカミへの打点となるシャドーボール。フェアリー技はマジシャとムンフォで悩みましたが、耐久のあるポケモンと対面する機会が多そうだということと、ちょうはつで止めたポケモンを落とし切りたい場面が出てくると考えたため、単体のダメージ量が大きいムーンフォースにしました。持ち物はブーストエナジーとし、わたほうしでミラーの素早さいたちごっこを回避できると考えCブーストとしました。Cブーストすることによりちょうはつを想定させない狙いもあります。
最後に、地面が一貫していることと、ウーラオスが出せないときのガオガエンを崩す手段がないことに気づいたため、化身ランドロスを採用しました。ブリジュラスと攻撃、防御の両面で非常に相性補完が良いこともシナジーがあります。技には、基本のだいちのちからと守るに加えてゴリランダーへの打点となるヘドロばくだん、そしてブリジュラスを見て確実に出て来るであろう相手の化身ランドロスとのミラーが簡単に想像できたため、サイコキネシスを採用しました。ねっさのあらしは全体技としては高威力ですが、ウーラオスやガオガエンをワンパンできるわけではないので、今回は優先度が低かったです。テラスタイプは、水ウーラオスの代わりに選出することを想定しているため、パオジアンにも出していける鋼としました。氷技とグラススライダーだけでなく、しんそくに耐性ができるのも偉いポイントです。
まとめ
・ブリジュラス使いたい
・リージョナルでトップカット残ってるブリジュラスは全部HDチョッキ持久力の雨エレクトロビーム型
・エルフーンといっしょにいることで叩き持久力偽装になるのでは。
・CSがんじょうで考慮外からエレクトロビーム打ち込んでC+1で暴れる
・後続スイーパーにエンテイと水ウーラオス
・トリルされるときつい&しんそくの一貫切りでちょうはつハバカミ
・ブリジュラスと攻防の相性補完が取れる&地面の一貫切り&エンテイかウーラが出せないときにサイクルを崩す化ランド
個体解説
ブリジュラス
特性:がんじょう
性格:ひかえめ
持ち物:パワフルハーブ
テラス:でんき
実数値:165-*-150-194(252+)-86(4)-137(252)
技:ラスターカノン / りゅうせいぐん / エレクトロビーム / まもる
火力の目安
+1ラスターカノンでH252ハバタクカミ確定1発
+1ラスターカノンがしんちょうH252D100モロバレルに対して47.9%~57%
+1りゅうせいぐんがH252オーガポンに対して98.3%~116%
+1りゅうせいぐんがHD特化ガオガエン対して67.3%~80.1%(てだすけでワンパン)
てだすけ+1エレクトロビームが「C187ハバタクカミの拘りメガネフェアリーテラムーンフォース最高乱数以外耐え」のリキキリンに対して、89.7%~105.8%
電気テラスてだすけエレクトロビームが+2無振りヘイラッシャに対して112%~131.5%
電気テラス+1てだすけエレクトロビームがH252クレセリアに対して100.8%~
予想通りまじでねこだましは飛んできませんでした。副産物として、そもそもおいかぜアタッカーに見えないおかげか、トルネロスがおいかぜを張ってこないことが多く、エレクトロビームでワンパンしてイージーウィンが何度もありました。さらに、ハーブビームを見せたあとでもじきゅうりょくを考慮して触ってこなかったり、逆に慌てて処理してこようとしてきたところをがんじょうで切り返したりと、想像以上の暴れっぷりでした。
エレクトロビームを連打できない欠点はありますが、Cを上げる恩恵はかなり大きく、多くのポケモンをりゅうせいぐんでワンパンできるようになるのが非常に強かったです。さらに能力上昇でヘイトを集めても行動保障があるため、数的有利がめちゃくちゃ取りやすかったです。
一応、ビーム→りゅうせいぐんと動いたあと、放置されそうになったのでおかわりビームを撃つなんてことを2回くらいしました。
構築経緯でテラスタイプについて触れませんでしたが、これはほぼ切ることはないだろうと思っていたためです。しかし、電気テラスのロマン砲の計算をしていたときに、クレセリアとヘイラッシャを吹き飛ばせることに気づいたため、電気テラスでいきました。実際の対戦でも1回だけクレセリアを消し炭にすることができました。他の選択肢としては格闘を透かせるゴーストや、リーチを伸ばせるドラゴン、ステラとかがいいかなと思います。
余談ですが、このポケモン、ダブルだと全然型の開発が進んでいない印象です。海外だとルールの性質上じきゅうりょくが優先されるのはわかりますが、ランクではもっとがんじょうやすじがねいりの開拓が進んでもおかしくない性能を持っていると思います。
エルフーン
特性:いたずらごころ
性格:おくびょう
持ち物:きあいのタスキ
テラス:ゴースト
実数値:167(252)-*-106(4)-97-95-184(252+)
技:ムーンフォース / おいかぜ / てだすけ / わたほうし
火力の目安
-1のD4振り水ウーラオスに対してムーンフォースが110.8%~
H252チョッキタケルライコに対してムーンフォースが28.4%~33.6%
ノリで採用したようなものでしたが、想像以上に強かったです。特に、わたほうしとてだすけが本当に強力でした。てだすけはブリジュラスを処理してこようと動いてきたポケモンを返り討ちにしたり、相手の耐性テラスを無視した高火力で択に持ち込ませないなどの動きをすることができました。わたほうしは想定通りおいかぜミラーでうまく機能したり、Sブーストカミをカモにすることができました。また、おいかぜが切れる前にかけることでエルフーンが落ちた後も攻めを継続することができる点も強かったです。
ほかには、ウーラオス、水オガポ、ライコなどに耐性があるのが偉かったです。これらの採用率の高いポケモンの前で複数回動けるのが非常に強力でした。特にてだすけとわたほうしを採用しているため、エルフーンが生き残ると有利な状況が続きやすいです。
テラスは無難にゴーストです。切ることはありませんでした。
このポケモンはサポート技が豊富なのでもっと使われてもいいポケモンだと思いました。トルネロスとはまったく違った強さがあると思います。
ウーラオス(れんげき)
特性:ふかしのこぶし
性格:ようき
持ち物:しんぴのしずく
テラス:はがね
実数値:175-182(252)-120-*-81(4)-163(252+)
技:すいりゅうれんだ / アクアジェット / インファイト / まもる
陽気でしんぴのしずくを持たせることにより、Sブーストするハバタクカミのちょっと硬いタイプ、速いタイプ両方に対応できる点が強かったです。さすがにHBは倒せないですが、そういう型は初手に出てくるのが多いため、ウーラで対面することはなかったです。
後ろから出して詰めるという点で、鋼テラスにすることにより相手から倒されず相手を倒すという動きがしっかりできるのがよかったです。また、素早さ操作に加え、てだすけを乗せた攻撃が絶対通るため、エルフーンととても相性が良いと思いました。
実際はメタが厚くあまり選出率は高くはないですが、出した試合は活躍してくれましたし、出していない試合でもウーラオスに釣られたポケモンをエンテイとランドロスが狩ってくれたので、しっかりキャリーしてくれました。
エンテイ
特性:せいしんりょく
性格:いじっぱり
持ち物:とつげきチョッキ
テラス:くさ
実数値:191(4)-183(252+)-105-*-95-152(252)
技:せいなるほのお / しんそく / じだんだ / くさわけ
スカーフ水ウーラオスをカモったろと思って草テラくさわけにしましたが、そもそもパオジアンを採用しないならノーマルテラスにする意味がないというのもあります。Sを上げることで、パオジアンやハバカミ、オーガポン、化身ランドロスとかの上を取れるようになり非常に強かったです。さらに副産物として水テラモロバレルで止まらくなり、タケルライコともじだんだで撃ち合えるようになるのがかなりよかったです。
剣盾の頃からアタッカーエンテイを使ってましたが、くさわけのおかげで攻撃性能がさらに上がっていると感じました。上からせいなるほのおを撃てるのが理不尽に強いです。
ランドロス(けしん)
特性:ちからずく
性格:おくびょう
持ち物:いのちのたま
テラス:はがね
実数値:165(4)-*-110-167(252)-100-168(252+)
技:だいちのちから / ヘドロばくだん / サイコキネシス / まもる
火力の目安
サイコキネシス
無振りランドロスに対して57.5%~68.4%
しんちょうH252D100振りモロバレルに対して70.5%~83.7%
だいちのちから
HD特化ガオガエンに対して92.5%~109.4%
無振りウーラオスに対して101.1%~
H252チョッキタケルライコに対して75%~90.9%
H252のテラスした水オーガポンに対して44.3%~52.9%
ヘドロばくだん
H252オーガポンに対して88.7%~105.8%
個人的にかなりの勝ち馬ポケモン。最初はウーラオスの代わりとして採用しましたが、気づいたらウーラオスより選出していました。というのも、やはり水ウーラオスのメタが厚く、案の定出せない試合が多くありましたが、逆にこっちの水ウーラオスに釣られて出てきた数多のゴリラバレルライコを取り巻きのウーラガエンごと破壊してくれました。さらに鋼テラスにすることで、エルフーンと合わせてパオやカミも倒せる神ポケモンでした。
先発のエルブリとほんとうに相性がよく、ブリジュラスとはタイプの補完が優秀です。また、エルフーンで小突いたりてだすけをのせることで、ランドロスの攻撃が受からなくなるポケモンが多くいます。選出画面の時点で勝ちを確信できる構築もあるくらいでした。
耐久の低さなどからやや扱いづらい印象を持たれがちですが、この構築においては、エルフーンのわたほうしがあるため、しっかり相手の上から動くことができました。
サイコキネシスも想定通りの活躍で、対ランドロスミラーで絶対に負けないという安心感と、前のめりなこの構築においてモロバレルで止まらないという点が非常に強かったです。
ハバタクカミ
特性:こだいかっせい
性格:ひかえめ
持ち物:ブーストエナジー
テラス:フェアリー
実数値:145(116)-*-101(204)-181(76+)-156(4)-169(108)
技:ムーンフォース / シャドーボール / ちょうはつ / まもる
配分意図
A実数値192までの水ウーラオスのすいりゅうれんだを93.8%で耐え
臆病メガネハバタクカミのダブルダメマジカルシャイン2耐え
最速化身ランドロス+1
選出率が一番低く、ちょっと微妙だった枠。やはりマジシャがほしい場面がありましたが、ムンフォで殴り合いする場面もあったので難しいところでした。ちょうはつはまあ使用機会は少なったです。そもそもリキキリン構築相手にも初手からエルブリで出しててだすけビームをキリンに撃ちにいくことが多かっためです。とはいえふいうちを透かしつつまもるを封じて先制技で倒すみたいな動きもできたので、そこはよかったと思いました。
しかし、後述するイエッサン始動のガチトリル構築に無力だったため、ふういんトリル型にすればよかったなという後悔はあります。
選出と立ち回り
先発:エルフーン、ブリジュラス
後発:刺さってるやつ
選出率は、エンテイ≒ランドロス>ウーラオス>ハバタクカミ です。
水オーガポン、ゴリランダー、タケルライコ、モロバレルの内から2体以上いるときはウーラオスを出さない、ライコ入りにはランドロスを出す、などを意識していました。
基本はおいかぜエレクトロビームから入り、てだすけとわたほうしを駆使してブリジュラスで残数を削るのを狙います。りゅうせいぐんを躊躇しないのがコツです。ビームを撃つ方向ですが、トルネロスやウーラオスなどワンパンできるポケモンは優先度が高く、次点で絶対に削っておきたいポケモンを中心に、なるべく守られにくいポケモンを狙っていきたいです。
ねこだましポケモンが来ても上記の通りに強気に動きます。構築経緯でも説明した通り色々な可能性を相手に考慮させるため、ねこだましは飛んでこないことが多いです。仮にねこだましを撃たれても、エレクトロビームかおいかぜのどちらかは絶対に通るので、不利な状況にはなりづらいです。
おいかぜが要らないかつちょうはつが有効だと思った場合は、エルフーンの代わりにカミを選出します。中速で固められていてスイッチトリルが疑われる構築やポリゴン2入りなどです。
ガチグマキリン構築に対しては、カミウーラといっしょにいることがほとんどだったので、どちらの初手で来られてもある程度対応できるエルフーンを選出することが多かったです。
少し小突くとエンテイやランドロスのワンパン圏内に入るポケモンが多いため、隙があればエルフーンも攻撃に参加したいです。
よく意識していたこととしては、ランドロスやウーラオスの一貫ができているか、草テラス込みでエンテイが優位に動けるか、エルフーンが倒れたあとも上を取り続けられるか、などが挙げられます。
寿司やクレセリア構築相手には電気テラスてだすけビームを狙っていきます。とはいえ、これはさすがに透かされると痛いので慎重に見極めたいとこではあります。
きついポケモンと改善策
イエッサン入りガチトリル
ほんとうに手も足も出ずに負けます。ターンを稼ぐ手段が皆無なので、この指トリルされてアタッカーが着地すると簡単に殲滅されます。
解決案としては、ハバタクカミをふういんトリル型にすれば逆に楽に勝てると思います。大会で負けた3敗のうち、2敗がガチトリル構築だったので、大会では汎用性を多少捨てでもイージーウィンを狙えるほうに振ればよかったなと思います。
トリル全般がそれなりにきつい相手ではあります。まず第一にトリックルームを展開されないように立ち回ります。トリルを決められた場合、がんじょうやタスキ、まもるとテラスを駆使して凌ぐプランに切り替えます。
煮詰めるとしたらハバタクカミの枠だと考えています。現状トリルに手薄なのと、ハバタクカミがそれ以外の5体とあまりシナジーを持たないため、構築内でやや浮いた存在になっています。
おわりに
土曜の19時頃に潜って7-3、日曜の同じ時間帯に潜って12連勝、月曜の朝に1勝し、15連勝となりました。うまく構築が環境にはまったのか、数多のスタンパをカモり、びっくりエレクトロビームでトルネロスやウーラオスを破壊しました。負けた試合も勝ち目0のガチトリルだけでした。当日のマッチング運にも助けられ、勝ち試合は8割ほど有利構築、対戦相手の半分は海外勢でした。いわゆるスタンダード構築に非常に有利で、勝ち馬とされていたタケルライコ入りの構築や、ガエンゴリラウーラなどの構築を逆にカモる形で勝ちを積むことができました。
構築経緯で述べた流れで育成し、直前に1月と2月のランクをマスターに上げるために8戦だけ潜って大会に登録しました。次の3月の大会に向けてと思い、試運転のつもりで試合をこなしているとあれよあれよと連勝したというのが正直なところです。
まぐれで勝っただけと言われれば全くその通りで反論できませんが、こんなに大会で勝てる構築を組めたのは久々だったのでとても嬉しかったです。とはいえ、化身ランドロスやエンテイ、エルフーンは剣盾の頃から使っていたのもあり、多少は過去の経験が活かせたのかなとも思っています。
本戦が行われる4/21に研修のための出勤が入ったため、僕のVGC2024は終了となりました。いきなり新社会人の洗礼を浴びた気分ですが、やってればそのうちチャンスはめぐってくると思うので、めげずにポケモンをやっていけたらなと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
参考文献
1) Victory Road : Teams and results, 2024 Charlotte Regional
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