【店舗予選優勝】トリーヴァゼニスデッキ紹介
初めましての人は初めまして、木村あしえです。
2019年度以来の久しぶりの店舗予選、所謂「権利戦」にて今回、ご自慢デッキを使用してなんやかんやエリア予選の権利を獲得出来たので、久しぶりに記事のネタになると思い、使用したデッキ紹介記事を書いてみました。
記事のネタとしては弱いと思いますが、ラーメン待ってる間の暇つぶしにでも読んで下さい。
これ以下の内容につきまして、1度登場したカードは以降略称を用いる場合があるため、予めご了承下さい。
例:【「戦鬼」の頂天 ベートーベン】→【ベートーベン】
以下、本題となります。
〇デッキリスト(権利獲得時)
〇作成に至った経緯
基本的に2ブロック環境においては、その時のカードプール次第にはなるが、アンフェア系のデッキは存在しないか、存在したとしても対して強くなかったりする。また、S・トリガーを封殺する手段においても乏しいケースも多いため、相対的に受けが固いデッキは一定の強さを持つ傾向にあると自分は認識している。(まだ全てのカードがリリースされていないため、今期の2ブロック環境末期にはどうなっているか分からないが)
今期の現2ブロック環境においては、水闇や水闇光を色基盤とした《コンプレックス》系のデッキがそのいい例とも言える。オリジナル環境において環境上位に君臨する【コンプ】が2ブロック環境においても弱い訳がない。実際《コンプ》系のデッキ選択は悪くないとは思う。
しかし今回のカードプールは違った。
既に存在していたのだ、そのS・トリガーを封殺出来るカードが。
条件こそあれど出た時効果を無効化する【偽りの名 ワスプメリサ】、呪文を唱えられなくする【精霊超王 H・アルカディアス】、この2枚である。
これらは所謂【単騎連射マグナム】の様な、S・トリガー封殺専用カードではなく、それぞれカード単体としてしっかり強いのだ。この2枚を盤面に揃える事でS・トリガーはおろか、現2ブロックのカードプールの9割近くのカードを機能停止にさせる事すら可能である。そのため、このパッケージをコンセプトとしてデッキに落とし込む事にした。
〇デッキコンセプト
・【ワスプメリサ】クリーチャーの出た時効果が発動しない
・【H・アルカ】呪文を唱えられない
・【ベートーベン】自分プレイヤーが攻撃されない
・【パピロニア】バトル中に破壊されない
【ワスプメリサ】+【H・アルカ】によるロックにて相手のデッキコンセプトを否定し、それをさらに【ベートーベン】と【パピロニア】にてそのロック盤面の抜け穴を補強し攻守共に無力化、完全ロック盤面を目指し相手を詰ませる。
今更だが、《トリーヴァゼニス》ではなく《トリーヴァロック》と言った方が適切なのかもしれない。
〇採用カード
Dの寺院 タブラサ・チャンタラム:4枚
序盤の裏向きマナ確保による足回り強化に加えて、Dスイッチにより1ターン中に【ベートーベン】+αの展開を可能とするため、【ベートーベン】を返されにくくし、ロック盤面構築に大きく貢献するため4枚採用した。
3色デッキで無色を8枚採用は色配分に無理があると考え、当初は本カードは不採用であった。しかし、他の《ゼニス》系のデッキに確実に採用されているのに対して、不採用では出力面においてそれらに大きく劣っていたため採用に至った。
その代償として色配分はギリギリを攻めたため、マナチャージの順番及び色、さらには中盤以降に置いたマナを裏向きにする可否の判断は、流石にシビアとなってしまった。
シャングリラ・クリスタル:4枚
【ワスプメリサ】の水晶武装4の達成及び【ベートーベン】の早期召喚のために裏向きマナが最低3~4枚必要となる。条件こそあれどその内の2枚を、マナブーストしつつ達成可能な本カードは破格のスペックであり、そもそも本カード無しに《ゼニス》系デッキは成り立たないと言っても過言では無く、色事故の原因になり得る無色である点を考慮しても不採用はあり得ないと判断して4枚採用した。
「この私のために華を咲かすのだ!」:4
本カード→【シャングリラ】により、裏向きマナを3枚確保しつつ2→4→7のマナカーブが実現するため、【チャンタラム】→【シャングリラ】の他に、4t【ベートーベン】の着地ルートをもう1つ確立するため、他の2コスト帯のカードでは代替が効かない利点であり、4枚採用とした。
また、"現状のマナゾーンのカードを裏向きにする"<"新たに裏向きマナが追加される"である。物理的にマナの枚数が増えるのも利点だが、この場合既にマナチャージしていた色マナが残るため、以降のマナチャージのハードルを下げる事に繋がるためである。
清浄のカルマ インカ/オキヨメ・水晶チャージャー:3枚
下面にてマナブーストしつつ裏向きのマナを作り、《赤青マジック》及び《青白ゴスペル》など、現2ブロック環境において墓地を参照するデッキが存在するため、それらへのメタにもなり得る。また、【H・アルカ】及び【ベートーベン】による山札消費も激しいため、自分の山札回復も兼ねている。
上面においては、各種メクレイド及び【ブレイン・スラッシュ】、【グレイテスト・グレート】などの踏み倒しを咎める事が可能であるが、基本的にはマナブーストを優先するため、出番は少ない。
当初4枚採用であったが煩かったため、後述する【コットン】に枠を譲り3枚採用となった。墓地メタを強く意識するのであれば4枚でも問題ない。
神判のカルマ コットン/ジャッジ・水晶チャージャー:3枚
当初は不採用であったが、権利戦解禁直後の《赤青マジック》の台頭により採用に至った。上面では【ボン・キゴマイム】に近いメタクリーチャーとなり、下面では【カラクリバーシ】及び【カクメイジン】の除去+裏向きマナブーストを同時に行える点を評価して採用した。
これは【オキヨメ・水晶チャージャー】においても同様だが、マナを伸ばす=自分の動きを通しつつ、相手に干渉しているのがキモである。しかし、腐ってもマナブーストだが、役割が対面や状況を選ぶカードであるため3枚採用とした。
偽りの名 ワスプメリサ:4枚
今回のデッキコンセプトであるため4枚採用とした。現2ブロック環境では、クリーチャー主体のデッキが殆どであるため、本カード単体でも《ゼニス》系などの一部を除いた大体のデッキは機能停止する。
また、マッハファイター付与も飾りではなく、後述する【パピロニア】の水晶武装4の起動をも狙える他、【カルマインカ】及び【コットン】にすら付与されるため、2コスト/パワー6000+αのコスパの良い除去手段と化す。
余談だが、「~出た時、」から始まる効果を無力化するため、【エルボロム】の様なテキストの攻撃時効果も発動しない。
精霊超王 H・アルカディアス:4枚
ドリームクリーチャーの仕様上2枚目以降は腐りやすいが、色マナ基盤として優秀であり、デッキコンセプトでもあるため4枚採用とした。
本カード単体でも《赤青マジック》及び《青白ゴスペル》などには、完全とは言えないがロックとして十分機能する。また、コスト帯が優秀であり、2→4→6または3→6のマナカーブで出せるドローソースとしても機能し、その後のマナカーブが【ワスプメリサ】の7マナ域に到達する。
余談だが、今回の構築において、一見水文明の枚数が心もとなく思うだろう。しかし、本カードの2枚目以降が腐りやすく【ミュート】の手出しもそもそもムーブとして弱いため、その結果水マナ自体が強くない結論に至り、極限まで枚数を減らして8枚となった。
「戦鬼」の頂天 ベートーベン:4枚
あくまで【ワスプメリサ】は出た時効果を無効化するのみであり、盤面にはクリーチャーを展開されてしまう。そのため、打点で押し切る抜け道を塞ぐ事で攻撃をもロックし、デッキコンセプトを補強する。さらにハイパー化との相性が良く、それの開放コストとする事で能動的に攻撃ロック条件である自身のタップを達成可能である。
デッキコンセプトの補強をしつつ、自身の効果によりリソースを拡大による展開の起点をも担うため4枚採用とした。
偽りの名 パピロニア:3枚
まず、"バトル中破壊されない"効果により、ハイパー化の解放コストにしたクリーチャーの殴り返しを無効化する他、【コンプ】などがパワーで【ベートーベン】を上から叩いての処理を不可能にする事で、これの突破を不可能にし、デッキコンセプトを補強する。しかし、そもそも【ベートーベン】を超えられないなど、過剰なロックとなる対面も存在するため3枚採用に留めた。
さらに、デッキコンセプトの補強以外の点においても、水晶武装4にて自由度の高いシールドの操作が可能となる。これにより、自身のブロッカーをも含めて高い耐久性を発揮する。
さらに状況が許すのであれば、シールドをリソースとして扱う事すら可能である。本カードにおいてもハイパー化と相性が良く、それの解放により能動的に発動可能である。
本デッキ1番のご自慢カードであり、†シクテク†としてテキストが"ブレイク"表記であるため、相手ターン中に【ミュート】のトリガープラスを能動的に達成も出来る。
終止の時計 ザ・ミュート:4枚
現カードプールにおいては、水文明でほぼ確実にターンが返ってくる受けトリガーであり、それであればその返しに【ベートーベン】+αによる打開が狙える。ルーターとしての運用も可能だが手出しでは強くないためおまけと捉え、受けトリガーの性能及び水マナ確保を目的として4枚採用とした。
先述の通り【パピロニア】により、テクニカルな運用が可能である。自ターン中においても、それの水晶武装4のブレイクにて、状況が許すのであれば事実上ノーコストのルーターとして手札交換する事も可能である。
ハイパー・トリセラティ:3枚
確定除去トリガーかつハイパー化を持つ。そのため【パピロニア】及び、【ベートーベン】を能動的にタップ可能かつ、本カードのハイパー化後の効果により、毎ターン【ベートーベン】の攻撃対象を作る事が可能であるため、効果テキスト以上にカウンター性能が高い。トリガーとして4枚採用したかったが枠の都合で3枚採用となった。
〇対面相性
それぞれの対面デッキの構築やプレイヤーの練度にも多少左右される。
また、本デッキを組み上げた後に台頭したデッキタイプにおいては、申し訳ないがデータ取りが不十分であるため、あくまで目安である。
・青黒/ドロマーコンプレックス:有利
・青白ゴスペル:微有利
・白黒メカ:五分
・赤緑ゼニス:五分?
・青緑ジャイアント:五分?
・黒緑ゼニス:微不利
・赤青マジック:微不利
・ゼナーク:不利
〇構築バリエーション
・初期リスト
【シャングリラ】を引き込むために、当初は【チャンタラム】の枠に【「いいダシがとれそうだ」】を採用していた。一見良さそうに見えるが実はこれが悪手であった。それによりマナが1枚裏向きになる上で、1枚手札をディスカードする必要があるが、3色デッキにおいてこれの取捨選択が難解すぎたため不採用となった。
・アナザーワールド採用
《黒緑ゼニス》を意識して【アナザーワールド】採用したリストである。権利戦解禁前に参加した2ブロックcsでは活躍したが、権利戦解禁後では《赤青マジック》が大量発生したため、ただのデッドウェイトと化してしまった。
以上が、《トリーヴァゼニス》のデッキ紹介でした。結構お気に入りのデッキですが、今後新弾も発売されて多分淘汰されてしまうと思うので、今回使用出来て満足です。
順張りも良いですが2ブロック構築戦では、ご自慢デッキでも割と戦えたりするのも面白い点だと思っています。久しぶりのエリア予選までに色々試行錯誤してみようと思います。
あしえ