若さとはなにかね?
新卒がね、来たんですよ。
22歳。
オレの下についてるんですよ。
22歳。
10歳以上離れてる部下って初めてなんですよ。
何をするにも手探りでやってるんだけど、
少し自分を大きく見せようとする感じとか、
マジで22歳だなって思います。
で、思っちゃったんですよ。
「こういう時期、オレにもあったなぁ」って。
その瞬間に一気に老けました。
髪が白くなり、シワが増える音が聞こえたのです。
私は老いを受け入れてしまったのです。
まるで浦島太郎が玉手箱を開けたみたいに。
ずっと若いつもりだったんですけど。
でもね。
今の方が趣味あるし
今の方がお金あるし
今の方がモテる。
今も割と楽しいぜ!!
と、思った瞬間に白髪は抜け落ち、肌にハリが戻ったのでした!
と若人と張り合う気持ちがあるうちは全然若い、というか子どもだなぁと思ったのでした。
あの日の僕のレコードプレイヤーは
少しだけ威張ってこう言ったんだ
いつでもどんな時でも スイッチを入れろよ
そん時は 必ず お前 十四才にしてやるぜ!**ザ・ハイロウズ「十四才」 **
都内の大手企業子会社の係長 35歳 メガネ