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耐え抜いた一週間
今日は待ちに待った予約の日が来たので歯医者に行ってきた。
ご飯を食べていて銀歯が取れたのが少し前。
すぐに歯医者に電話したが予約でぎゅうぎゅうなので最短でも一週間後じゃないと診られないというので、愕然としながらも予約をお願いした。
犬歯のすぐ横の詰め物が取れたのでぽっかり穴が空いている状態で過ごさなければならなかった。
問題はご飯とか飲み物を飲む時にピキーンと染みる事だった。
口を閉じていて何もしていなければ痛みもそんなに気にならないのだが何かが虫歯の個所に触れるとウグッとなる日々だった。
そしてついつい舌の先で虫歯の個所に触れるとこれまた何とも言えない鋭い痛みが走るのであった。
そんな状態だったのでこの一週間は無事な右側の歯で食事をとっていた。
顔を右側に傾けてなるべく左側の歯に触れないように妙な体制でご飯を食べるので首が疲れて仕方がなかった。
喋る時にも虫歯がスースーして地味~に痛んだがそれは慣れてきた。
寝る時に急にジクジクと痛み出した時にはああ、もうっと苛立ったりもした。
そんな艱難辛苦を乗り越えてようやく迎えた治療の日。
気持ちが急いでいたのか予約の時間よりも十五分も早く行ってしまった。
歯医者さんは混んでおり、駐車場に空きが一台しかなかった。
階段を上がって受付に行って名前を告げると少々お待ちいただくことになりますがと言われたが、早めに来た自分のせいでもあるので待ってますと言って待合室の椅子に座った。
歯医者独特の匂いと歯を削る音が聞こえてきて緊張感が高まった。
本を読みつつ待っていると名前を呼ばれたので処置室に入った。
診察台に座って今の虫歯の状況を伝えて持ってきていた外れた銀歯を歯科助手のお姉さんに渡すとまずは歯のレントゲンから撮りましょうという事になった。
もう何度も通っている馴染みの歯医者さんなので段取りは分かっている。
パシュッとレントゲンを撮ってもらってしばらくすると、お姉さんからロジャーさんやっぱり虫歯ですねーと言われた。
今日の処置は虫歯を削ってそこに持ってきた銀歯を詰めなおすことにしますと治療方針を告げられた。
虫歯の治療をしてもらう前に他の歯に問題が無いかチェック。
それから長い長い待ち時間。
ここは先生一人で治療をしており複数の患者さんを並行して診ている。
なので順番が来るまでひたすら診察台の上で天井を見上げていなくてはならない。
もうこうなったらまな板の上のコイなので慌てず騒がず大人しく待った。
どのくらい待ったのかわからないが、先生がはいお待たせしましたねとやってきてくれた。
それから患部の歯を削るから麻酔をしましょうと言われた。
なので麻酔をプスリ。
これがまた何とも言えず痛い。
効いてくるまでの間はまた放置タイム。
だんだん前唇の感覚が無くなってきてマフマフした状態になってから先生が戻ってきてくれた。
はい、じゃあ削りますねぇと言ってドリルでキュイーンとやりだした。
麻酔が効いているので痛みはないが削られている感覚はある。
割とすぐに終わってはいうがいをしてと言われた。
ごく初期の虫歯だったらしく削った後は消毒の薬品を塗って銀歯を詰めなおしてもらった。
幸い銀歯はそのまま使えたので歯の型を取る事も無く無駄な時間がかかることはなさそうだった。
銀歯の接着剤は一日かけて固まるので今日はまだ粘着性のあるものは食べないでくださいねと念を押された。
はい、これで終わりですと言って先生は風のように去っていった。
やれやれ、これで一安心だわいと思って帰ろうとすると歯科助手のお姉さんから親知らずが虫歯になりかかっていますから毎日のブラッシングをちゃんとしてくださいねとやんわりとしかししっかりとした口調で言われた。
次にトラブルがあるとしたら親知らずか…と一気にテンションが下がったが無事に今回の治療は終わったので良かった。
受付で清算をして帰ろうとするとサービスの歯ブラシを頂いた。
半年に一回でいいから歯の点検に通おうかなと思った次第。
これでようやくバリバリと何でも食べたり飲んだりできる。
たった一本の虫歯でもこの騒ぎだ。
親知らずが虫歯にならないように食後にはしっかり歯を磨こう。
いやぁ。それにしても一週間の待期期間。
長かったっス。
今晩は冷た~いビールで祝杯だぁ。