あの黄門様もご執心。
今日は長雨がようやくひと段落して快晴。
気温もぐんぐん上がりお昼前には三十度に届いた。
昨日の気温が二十五度だったのでずいぶん暑く感じる。
そんな本日はラーメンの日なのだそうだ。
七をレンゲ、十一を箸に見立てているのと日本で最初にラーメンを食べたと言われている徳川光圀の誕生日にちなんで日本ラーメン協会が制定しているそうだ。
徳川光圀と言えば水戸黄門であり水戸藩の藩主として辣腕を振るった偉大な人物である。
光圀は好奇心旺盛な性格だったらしく大日本史の編纂など数多くの文化的資料を後世に残した。
そんな光圀だが食べ物にも並々ならぬ興味を持っており餃子やチーズも日本で初めて食べたと言われている。
その豊富な食の遍歴の中にラーメンがある。
1665年に明から長崎に亡命していた儒学者の朱舜水を水戸に招いた。
朱舜水は多方面で活躍しその中で自らうどんを打つほど無類の麺好きであった光圀に中華麺の作り方を伝授した。
光圀は早速家臣に中華麺を打って振る舞ったそうである。
その麺はレンコンのデンプンから作ったそうだ。
こうして出来上がった光圀ラーメンには必ず五辛と呼ばれるトッピングをするのが決まりだった。
五辛というのはショウガ、ニンニク、ニラ、ネギ、ラッキョウで内臓の調子を整える効果を期待したものだったとの事。
現代に残っている正確なレシピが無いのでわかっているのはこの位である。
スープはどうだったのか、麺の茹で時間は?とか具は他にどんなものが乗っていたのかというのは謎のままだ。
現在の水戸市では再現ラーメンを食べることが出来るそうなので興味のある方は行かれてみてはいかがだろうか。
それにしても当時セレブ中のセレブだった光圀がラーメンというB級グルメに興味を示したのは面白い。
もしかしたらラーメンの味を追及をしたくて西山荘に隠居したのだろうか。
頭に手ぬぐいを巻いて寸胴鍋で鶏ガラと豚骨をグラグラと煮込んでいる姿を想像すると歴史上の人物のイメージが変わってちょっと面白い。
出来上がったラーメンの試食は助さんだと気を遣って美味しいと言うだろうし、角さんは味音痴っぽいのでアテにならない。
ここはやっぱりうっかり八兵衛の出番だろう。
ご隠居、へへっこいつぁ美味いやぁと調子の良い事を言いそうである。
それを真に受けてご満悦になる黄門様の姿を見てまぁ、と笑うのがお銀かなぁと想像してニヤニヤするのも楽しい。
そんなばかばかしい事を考えながら昨日の晩御飯の事を少しばかり。
昨日はラーメンではなくパンがメイン。
六枚切りの食パンを三枚八等分に切る。
冷凍庫からミートソースを取り出して解凍。
耐熱容器にオリーブオイルを塗る。
そこに食パンを敷き詰める。
解凍が終わったミートソースを上からたっぷりかける。
そこにチーズを乗せたらトースターで十五分焼いていく。
焼けるまでの間に副菜づくり。
卵を二個溶いておく。
ちりめん山椒を油を敷いたフライパンで炒める。
カリカリになるまで火を通したらそこに卵を流しいれる。
半熟になったらクルクルと丸める。
アツアツのうちに包丁で切り分けたらちりめん山椒入りの卵焼きの完成。
汁物が欲しかったのでお湯を沸かして鶏がらスープを加えてそこに刻んだニンニクとトマトを入れて軽く煮込んで塩で味付け。
仕上げに片栗粉を入れてとろみをつけたらニンニクトマトスープの出来上がり。
その頃にはトースターがチンというので火傷をしないように気を付けて取り出す。
香ばしい匂いが台所に広がる。
よし、こんなもんでしょと思いつつ妻を呼ぶ。
昨日は久しぶりにお酒を飲んだ。
ビールを冷蔵庫から出してきてハシュッとプルタブを起こしトントコトーンとグラスに注ぐ。
では、とグラスをクイーッと傾ける。
三日ぶりのお酒はキヒーッとなるくらい美味い。
幸せ過ぎて頭がクラクラする。
まずは卵焼きから食べる。
ちりめん山椒のピリッとした刺激がまろやかな卵焼きと相性がいい。
これは良いねと思いながらチビチビつまんだ。
それからメインのパングラタンを食べる。
激アツなので火傷しないようにフゥフゥして口に運ぶ。
ミートソースのはっきりした味をパンが吸っておりかなり美味しい。
ところどころ焦げたチーズの風味も良くて食が進む。
ファミレスにありそうなメニューだがなかなか奥深い味がする。
洋食好きの妻は美味しいねぇと言いながらモグモグと食べていた。
私もビールを飲みながら負けじとモリモリ。
食パン三枚は少し多いかなと思ったが結構余裕で食べきった。
これまたやってね、と妻のリクエストがあったので昨日の晩御飯は大成功である。
このメニューだったらレトルトでも作ることが出来そうなのでお休みの日のお昼ご飯にもいいなと思った。
昨日のお酒は控え目にビール三本。
さぁて、今晩は何を食べようかな。
ラーメンの日だから、近所に食べに行こうかな。
気になるお店は連日大繁盛。
並ぶのはちょっとなぁ…。
黄門様を見習って麺から打っちゃう?
やんない、やんない。
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