全治三か月
最近奥歯の虫歯が発見されて歯医者通いをしている。
そもそもは詰め物が取れたことによる痛みを感じたからで、知らず知らずのうちに虫歯が進行していたらしい。
なかなか難しい場所の虫歯らしく全治までは三か月かかると言われている。
今は仮の詰め物で対応している。
あくまで臨時的な対応で物を噛むときには奥歯を使わないようにと指示されている。
患部は右の奥歯なので最近はそちらを使う事は無い。
それに伴って食事も歯応えがある硬いものは避けるようにしている。
例えばおせんべいのようなバリバリとした歯ごたえの物はNGである。
またキャラメルのような歯に引っ付くものも食べていない。
食事の時にも片側しか使って噛まないので食べづらい事この上ない。
幸い治療は順調なので次回の通院である程度目処が立ちそうである。
子どもの頃からそうだが私は歯医者は苦手である。
まああまり得意な人もいないと思うが昔通っていた歯医者はおじいちゃん先生が細々とやっていた。
歯科衛生士さんのお姉さんと先生の二人体制で何時行っても必ず歯に麻酔するところから治療が始まった。
虫歯を削る時のキューンという音を聞きながら口を開けているとえずいてしまうのでそれがきつかった。
周りからあそこの先生は余り腕は良くないよと言われていたが予約が取りやすいので通っていた。
大人になってから親知らずを抜いたのもそこの歯医者である。
麻酔を盛大に三本打って感覚がマヒした奥歯をペンチで引っこ抜く強引な治療でゴリゴリと歯が砕けていくのは地獄の苦しみだった。
それ以来おじいちゃん先生とは決別したがそのうちに高齢を理由に歯医者を閉めてしまった。
歯医者自体に苦手意識を持ってしまったのでよほどのトラブルが無い限り点検などにもいかないようになった。
今は歯が欠けたり銀歯が割れたりした時に通う位である。
子どものころと違い歯医者の選択肢はいくつかあるのでお医者さん選びから吟味する。
現在治療している歯医者は先生の手際が良いので信頼している。
施術からしばらくは食事を控えないといけないのは昔と同じである。
歯が直ったら遠慮なく硬いものを噛みたいなと心から思っている。
例えば鮭とばやビーフジャーキーのようなカチンコチンの食べ物を噛みしめて噛みしめて味わいたい。
他にも分厚いステーキを豪快に切ってムシャムシャと思い切り食べたい。
歯の調子が悪いと体調にも影響するみたいで肩こりに悩まされている。
早く次回の診察を済ませて無罪放免を勝ち取りたい。
歯は自力では治せないので通院するしかない。
治療が済んだらガジガジと硬いものにチャレンジするのだ。
根気強く治療に取り組むぞ。