お尻のヒカリは愛のしるし。
昨日は梅雨の中休みでまあまあいいお天気だったが気温が上がって湿気もたっぷりで蒸し暑かった。
数日前に晩御飯を食べている時に地元のケーブルテレビでホタルが見頃を迎えているというニュースを見た。
週末はいたるところでホタル観賞のイベントが開かれるので楽しみですねと話題を締めくくっていたので俄然ホタルを見に行きたくなった。
そうと決まれば夫婦二人暮らしのフットワークは軽い。
お互いの予定を調整して昨日の夜に早速ホタルスポットに足を運んだ。
夏至を超えてもまだまだ日は長く夜の七時を超えても十分に明るい。
自宅から車で十五分の所にホタルが見られる川があるのだが駐車場が無いので早い者勝ちである。
私たちは少し出遅れたのでそこに車を停めることが出来なかった。
仕方がないので第二候補のもう少し山奥に移動した。
そろそろ日が暮れてきて雰囲気はなかなかいい。
しばらく運転して目的地にたどり着いたので駐車して移動。
そこは小さいが清廉な流れの川があり透き通った池もある。
車を停めたところから少し歩かなければならないので懐中電灯腕
足元を照らしながら転ばないように慎重に歩いた。
池にたどり着くと私たち以外誰もおらず貸し切りだった。
さぁてホタルはと思って見渡してみると川の方にフワフワと黄色い点滅が漂っているのが見えた。
おっ、と思って川を見に行くとスウッと光が通っていく。
その数はざっと見ても数十匹はおり、壮観だった。
これは…と圧倒されていると妻がスマートフォンを取り出して撮影を始めた。
妻は虫が苦手なので触ることはできないがホタルは見る分には平気らしい。
スマートフォンではホタルの点滅を撮ることは難しいらしく苦戦していた。
私は素敵な景色は目に焼き付ける事で満足するのでじっくりとホタルを眺めた。
小一時間ほど堪能して辺りが真っ暗になってきたので帰ることにした。
車に戻ってみるとそのあたりにもホタルが沢山おり思わぬボーナストラックを貰った気分になった。
つゆ草に止まっているホタルをそっと手で包んで妻にほら、と見せるといやぁ止めてと本気で嫌がられた。
ごめんごめんと言いながらそっと逃がしてやるとフワッと空に舞っていった。
ほんの少し山奥に足を運ぶだけでこんな豪華なイルミネーションを楽しむことが出来る。
来年も来ようねという妻の声にそうだねと答えながら帰宅した。
家に着いたら結構遅い時間だったのですぐに夕飯にすることにした。
こういう時は総菜も利用して時短で作るに限る。
スーパーのお総菜売り場で半額になっていたエビカツをトースターで温める。
そのあいだに醤油、麺つゆ、白だし、砂糖、みりん、お酒、水で作ったつゆに玉ねぎの細切りを入れて火を点ける。
沸騰するまでの間に副菜を作る。
オクラを板摺りしてレンジで一分チン。
すぐに流水で洗って粗熱を取る。
それを細かく刻んで納豆と合わせる。
味付けは納豆のタレとポン酢を少しだけ。
これでオクラ納豆の完成。
エビカツがカリカリになったらトースターから取り出して玉ねぎの入ったつゆに投入。
少しだけ煮込んだら溶き卵を二個回しかけてすぐにふたをして余熱で火を通す。
冷凍ご飯を温めてどんぶりによそう
その上に卵とじのエビカツを盛ったらエビカツ丼の完成。
汁物はインスタントのみそ汁で手を打った。
所要時間十五分のスピードメニューである。
もう遅い時間なのでお酒はビールを少しだけ。
プッチンとプルタブを起こしてタッタカタッタカとグラスに注ぐ。
では乾杯と言いながらグイーッと飲み干す。
うへへ、うまいと思いながらオクラ納豆をつまみにする。
回転寿司でも見かける料理だがネバネバの二重奏がいかにも体によさそうで味もなかなかの業師である。
喉が渇いていたので一本目のビールはあっという間に空になった。
冷蔵庫から二本目を取ってきてペシッ。
グッグッと飲みながらエビカツ丼に狙いを定める。
見た目はカツ丼と大差がない。
箸でエビカツをつまんで齧ってみるとエビの旨味がちゃんとする。
あまり煮込んでいないので表面はサクサクで香ばしい。
即席で作った丼つゆも味の加減が良くて食べやすい。
ビールともよく合うので一緒にモリモリ食べた。
どんぶり物なのであっという間に完食。
食べ終えると急激に眠くなったのですぐにお風呂に入って床に就いた。
目をつむるとついさっき見てきたホタルの乱舞が浮かんできて何だか嬉しくて布団の中で、ん~とバタバタしてしまった。
妻も楽しかったようでずっとニコニコしていたので可愛いなと思った。
いやぁ田舎暮らしも案外悪くないですぞ。
今シーズンにもう一度くらいに見に行きたいなぁ。
こっちの水はあ~まいぞっと。
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