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愛情は年々深まるばかり

 今日は妻の誕生日。

 私より二つ年上の姉さん女房である。

 妻は見た目が若いので実年齢マイナス五歳くらいに見える。

 なので人から年齢を聞かれると大抵え~っ見えないと言われることが多い。

 実際に私と二人で並ぶと明らかに私の方が老けている。

 妻は顔立ちが幼いので若く見られるのだろう。

 そんな彼女と出会って今年で二十二年の月日が流れた。

 お付き合いに至る経緯は以前ここに書いたので割愛するが、私のべた惚れだったことは間違いない。

 それは今日に至るまで一日たりとも変わることなくますます魅力的になる妻にメロメロである。

 毎年誕生日にはささやかなお祝いをするのだが、今年のプレゼントは何を贈ろうか頭を悩ませた。

 あれこれ考えた結果、Nintendo Switch Liteとあつまれどうぶつの森をセットで購入しようと計画していた。

 しかし数日前に高い買い物は厳禁!節約しなきゃと言い渡されてしまった。

 確かにゲーム機とソフトを買うと三万円くらいかかるのでちょっと高額である。

 大体毎年のお互いのプレゼントの金額は一万円前という決まりごとがあるので気張り過ぎると逆に怒られてしまうかもしれない。

 手詰まりになった私がギブアップしてねぇ誕生日にほしいものって何かあるとド直球ストレートな質問を投げかけるとある!と返事が返ってきた。

 なんでもユニクロで冬物の上着が欲しいらしく目をつけている商品があるらしい。

 そこで今夜お互いの用事が終わったら待ち合わせてユニクロに行くことが決定した。

 服はサイズや着心地があるので本人が試さないとプレゼントには難しい。

 値段は聞いていないがそこまで高価でもないだろう。

 何にせよ貰う人が喜んでくれるのが一番なので、妻の気のすむまでファッションショーに付き合うつもりである。

 晩御飯は自宅でご馳走を作る予定だったが買い物に出かけるとなると帰宅が遅くなるので外食になりそうである。

 ここでも回らないお寿司や和牛焼き肉専門店のようなちょっと奮発したお店に行くと自分の誕生日くらいでもったいないと逆に妻の機嫌を損ねるのでちょうどいい塩梅のお店を見つけるのが難しい。

 何件か頭の中には候補のお店がピックアップされているので、ユニクロでの豪遊?が終わったら何件か切り出してみようと思う。

 世界で一番大切な人の産まれた日という記念日なので祝いたくてウズウズしている。

 一張羅のスーツとドレスを着て高層階のレストランで産まれた年のワインを開けるようなキザな事はどだいキャラじゃないので出来ない。

 それでも妻が喜びそうなお店でキンッキンに冷えた生ビールを凄く美味しそうに飲んでいる姿を見たい。

 これから身支度を整えて家を出るところである。

 そんな浮かれ気分の私の昨日の晩御飯がこちら。

 冷凍の焼きアナゴをもらったのでレンジでチンして一口サイズに切り分ける。

 卵を焼いて錦糸卵を作る。

 醤油、酒、みりんを煮詰めてタレを作る。

 ご飯を丼に三分の一敷いてその上にアナゴを半分づつ乗せる。

 その上に錦糸卵を乗せる。

 タレをたっぷり回しかけてねぎを散らしたら錦糸アナゴ丼の出来上がり。

 副菜は残り物の焼きしゃぶにめんつゆと白だしを合わせたものをかける。

 後はハンドボールくらいのサイズの巨大原木シイタケが手に入ったので大ぶりに切り分けてお酒を振ってホイル焼きに。

 汁物はワカメと麩のすまし汁。

 トースターで焼いたシイタケに火が通ったらポン酢をかけて出来上がり。

 この三品が昨日の晩御飯。

 いただきますをして食べ始める。

 まずは原木シイタケをかじる。

 ジュワッとシイタケのおだしが口の中に大量にあふれる。

 噛むとクニクニとした歯ごたえで食べ応えが十分な肉厚さ加減。

 これは美味いなぁと素材の味をシンプルに楽しむ。

 次に残り物の焼きしゃぶをお肉で野菜を包みながらパクリ。

 一晩おいたことでお肉がしっとりしていて食べやすくなっていた。

 ではメインのアナゴ丼をいただく。

 錦糸卵とアナゴを一緒に食べると卵のふんわりとした食感とアナゴのしっかりとした強い身の味が追いかけてきてなかなかいい。

 そこにご飯で追いかけると濃いめのタレの味が馴染んでいてコクがあってかなりイケル。

 アナゴの量が少なかったので急遽丼物にしたが大成功だった。

 妻も喜んで食べてくれたので良かった。

 ゆっくり食べてご馳走様。

 さぁて今日は気合を入れて巻きで用事を片付けたぞぅ。

 今から妻とおデート。

 ああ、楽しみだなぁ。

 妻よ誕生日おめでとう。

 宇宙で一番愛してる。 

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