あの子が水着に着替えたら
昨日の夕方にローカルニュースを見ていたらプール開きの話題を流していた。
おお、もうそんな時期かと思うのと共に今年は特に暑いので今頃からプールにつかるのも結構楽しみかもなと感じた。
これからの時期は梅雨に入るのだが私が子どもの頃はどんなに土砂降りでもプールの授業は行われていた。
どうせ濡れるのだからという乱暴な理由で中止になる事はほとんどなかった。
小学校のプールの授業は各々のレベルに応じてやることが違い、全く泳げない子は顔を水に浸けるところから始めていた。
運動音痴が服を着て歩いている私だが実は小学校一年生から父親に強制されてスイミングに通わされていたので泳ぎはわりと得意な方だった。
なので人手が足りずに指導が追い付かない子たちに対してこうやって手で水を搔いて足はひたすらバタ足をすると良いよとか一丁前にアドバイスを送っていた。
私が小学生だったころはスイミングスクールが大人気でクラスの半分くらいの子が通っていた。
なので泳げない子と泳げる子のレベルの差が激しかった。
授業は出来ない方の子に合わせて進むので正直退屈だった。
それでもたまに一度タイム測定が行われており、これは燃えた。
とはいえ私はスイミング歴は長かったものの記録は伸び悩んでおりたいして早くもなかった。
六つのレーンに分かれて先生の笛の根を合図にそれっと泳ぎだす。
泳法はもちろんクロールである。
周りの子はとても泳ぐのが早く私はいつもビリの方だった。
それでも二十五メートル泳げるという事で一定の評価はしてもらえていた。
体育大嫌い人間としてはそれだけで結構嬉しかった。
授業が終わる十分前くらいからフリータイムで好きに遊ばせてもらえるのもこれまた楽しかった。
そんな愉快なプールの授業が終わると教室に戻って着替える。
当然男子と女子は別々の部屋で着替えるのだがお調子者男子がわざと女子の着替えている教室に入っていって悲鳴をあげられるのもよくある光景だった。
私も一度着替えている時にクラスの悪乗りをする奴らに強引に女子の更衣室に放り込まれたことがあった。
その時の女子たちのキャーキャー言いながらもこっちを舐めるような視線でじっくりと見られた時の気持ちは恥ずかしいやらいたたまれないやら複雑な感情だった。
気になっている女の子の生着替えを見るチャンスだったのに自分がほぼフ〇チンだったのでそっちが気になってそれどころではなかった。
ちょっと~最低!と罵詈雑言を浴びながら這う這うの体で教室から抜け出すと悪乗り男子が誰が一番おっぱいが大きかったか?としょうもない事を聞いてくるのであった。
気になるんなら自分で行けよと思ったがそいつもその度胸がないところがまたショボくて何なんだよと憤った。
この女子更衣室侵入事件はクラスで問題になり学級会議が開かれた。
私も犯人という事で厳しい吊し上げを食らってほとほと面倒くさいと思ったものである。
その頃の私は少し年上のお姉さんに興味があったので同級生の裸なんて正直どうでもよかった。
しかしそれを発言すると火に油を注ぐようなものなのでおとなしくシュンとしていた。
結局着替えの時間をずらすことで問題は一応解決したと記憶している。
女子には男子の着替えを覗きに来る剛の者はいなかったので何となく平和に収まってよかった。
ちょうど異性を意識し始める年頃のプールの授業には他にも思い出がいくつかあるがそれはまた別の機会にでも。
そんなこんなで昨日の晩御飯のお話しを。
昨日はステーキ肉が半額だったのでそれをメインに。
副菜はオクラを刻んで豆腐に乗っけたオクラ豆腐。
後は白菜の浅漬けとキュウリの酢の物をサクッと拵えた。
汁物は玉ねぎと白菜のお味噌汁。
ステーキ肉は少々傷んでいる所があったので綺麗にトリミングしてスジ斬りをして一口サイズに切り分けた。
焼く直前に塩コショウを振って牛脂を溶かして焼いていく。
薄いお肉だったのであっという間に火が入る。
仕上げにフランベをして香りをつけたら焼き上がり。
ソースはレモンとバターの長崎名物レモンステーキ風。
うん、出来たと思い妻を呼ぶ。
いただきますをして食べ始める。
昨日は休肝日。
ぬか漬けはお気に入りのズッキーニ。
まあまあ上手に漬かっており75点くらいの出来。
次に暖かいうちにステーキを食べる。
箸でつまんで口に運ぶとレモンとバターの風味が最初に来る。
その後で牛肉のギュッと詰まった旨味がやってきてこれはなかなか。
箸休めにキュウリの酢の物を食べると爽やかな酸味が心地よかった。
白菜の浅漬けは顆粒の昆布だしを使って作るお手軽版。
これも心がホッとする味。
ステーキというボリュームのある料理がメインなので副菜は控えめなくらいがちょうどいい。
オクラ豆腐はオクラの粘りと豆腐の柔らかさの対比が面白くて気の利いた一品だった。
みそ汁で一息入れながらサイコロステーキをゆっくりと食べた。
日ごろ滅多に牛肉の出ない我が家の献立なので妻も美味しそうに口にしていた。
パクリパクと食べて腹八分目でご馳走様。
今は減量期間なのだがついつい食べてしまう。
食事を我慢するのは本当に難しい食いしん坊バンザイな私。
その分運動で何とかしようと健気に思うのであった。
ふと思い出したのですが今の時期のプールは水温が冷たすぎて唇が紫色になっている子がいましたっけ。
今の時代ならアウトな事も平気で行われていた昭和の豪快さと雑さが結構懐かしい。
なぁに少々大丈夫だという担任の無責任な一言が耳に残っている。
そういえばプール掃除って言う行事もありましたね。
あの頃は何でもかんでも子供にやらしたものですなぁ。
トンボの幼虫のヤゴやオタマジャクシを捕まえるのが楽しいまあまあ好きなイベントでした。
やがて夏が来る。
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