どこにもいかなくても楽しめる
昨日は妻が飲み会でいなかったので久しぶりにプチ車中泊を楽しんだ。
といってもどこかに出かけるわけではなく家の駐車場で過ごす。
実は私はアウトドアが趣味であり昔はよくテントを担いでキャンプを楽しんだものである。
それがコロナになってから外で遊ぶことが難しくなってから身体がウズウズしていた。
その時に思いついたのが自宅の駐車場での車中泊だった。
車の中にはいつもキャンプ道具一式を積んでいるので大した準備もいらない。
まずは晩ご飯の買い物から始めた。
おうち車中泊の時の晩御飯会場は庭である。
七輪で炭火を起こして食材を揃えてさっそくビールのプルタブをカシュッと起こしたら宴の始まりである。
まずはぬか漬けで飲む。
昨日のぬか漬けはキュウリで二日漬けたのでしっかり味がついていた。
漬物評議会だと80点くらいの出来。
炭火が安定してくるまでうちわで扇いだりしてじっくり待つ。
もういいかなと思った頃合いでまずはソーセージを焼く。
じっくり焼きたいのでその間にホタテを網にかける。
生食でいけるホタテなので焼き過ぎは厳禁。
じいっと観察しながらビールをグビリ。
もういいかなとひっくり返すと良い焼き色がついている。
片面もサッと焼いて醤油をかける。
ジュワアッと炭に醤油が跳ねて香ばしい香りが辺りに広がる。
ではではとハフリと食べるとふっくらした食感で貝の旨味が抜群に出ていて炙ったことによる香ばしさもたまらない。
醤油で焦げたところもタハハという味の良さ。
ううん、海鮮焼きもいいものだなと思いつつパクリパク。
ホタテを食べ終える頃にはソーセージがいい塩梅に焼けているのでパキッと齧る。
肉汁がジュッとあふれて火傷しそうになる。
ホフホフと食べてビールで流し込む。
それから冷蔵庫から二本目のビールを取り出す。
庭での炭火焼きは材料やお酒の補充がとても簡単なので楽しい。
野菜も食べようとキャベツと玉ねぎを乗せておく。
お次はメインのステーキ。
アメリカ産だが極厚に切ってある豪快なお肉である。
両面に軽く塩コショウをして網に乗っける。
ぬか漬けをアテにじっくりと肉を育てる。
何せ厚みがあるので焼けるのに時間がかかる。
焼けるまでの間ぼんやりと待ちながら近くの田んぼで聞こえてくるカエルの大合唱を聴いているとどこか遠くにやってきたような気分にもなる。
十分に時間をかけてお肉をひっくり返してみるとこんがりと焼けている。
もう片面に火が通るまでに三本目のビールをパスッ。
つまみが欲しかったので缶詰のサバ缶を開けてマヨネーズで和えて焼き野菜と一緒につまんだ。
こういった落ち着いた一品があるとグッと余裕が出る。
もう頃合いかなと思ってお肉をキッチンバサミで切るとミディアムレアである。
おうし、焼けた焼けたと思いながらバカまぶしスパイスを振りかけてかぶりつく。
さすがにメインにふさわしい存在感で食べ応えが半端ない。
ゴッシュゴッシュと噛みながらのどに詰まらせないようにゴクン。
たはぁ、申し訳ないと思うくらいいいお味である。
やはり炭火は肉を焼くには最強だなと思いながらお肉、ビール、お肉、ビールの永久運動に入る。
しばらく黙々と食べて無事に完食。
さすがに食べすぎてお腹が苦しい。
炭火のほのかな熱を感じながら残りのビールをチビチビ飲んだ。
大体二時間くらいじっくり楽しんでから後片付け。
ごみを分別してゴミ箱にイン。
炭火はしっかりと消さないといけないので何度も水をかけてしっかりと消火させた。
身体に炭の匂いがついたのでザッとシャワーを浴びて本日の寝床の愛車に移動。
すでにベッドメイクは済ませていたので転がり込むだけでいい。
オンボロ軽自動車だが大人一人が余裕で眠れるスペースはある。
車にタブレットとスマートフォン、電子書籍を持ち込んで一人遊びの準備は万端。
照明を点けるとほぼ家の中と変わらない明るさになった。
布団に横になって映画を途中まで観て本を読んだ。
そのうちに満腹感と酔いで眠くなってきたので布団をかぶった。
寝落ちする前にスマートフォンを見てみたら妻から今からカラオケでーすと楽しそうな報告が来ていたので何よりだなと思っているといつの間にか眠りに落ちていた。
一時間くらいしてブルルッと尿意が高まったので家の鍵を開けてトイレに。
キャンプ場だと夜は明かりが無いトイレもあるのでおっかない思いをすることもあるのだが自宅の駐車場だとそんな心配は微塵もない。
妻はまだ帰ってきていないようだった。
まあ飲み会だもんなと思いながら再び車に戻ってコテンと眠りに。
翌朝目が覚めたのはいつもと同じ時間だったが二度寝が出来そうだったので再び目を閉じた。
次に目が覚めたのは朝の九時だった。
久しぶりにたっぷりと寝たので元気いっぱいだった。
妻も週末の睡眠を楽しんでいるようだったのでそっとしておいた。
散らかし放題にしてしまった車の中を綺麗に整えてプチ車中泊は終了。
移動も撤収もほとんどないのでアウトドア初心者の方にはおススメの遊び方である。
いやはや、たまの一人で贅沢な時間を過ごさせてもらえました。
ちょっと環境を変えるだけで面白い事ってあるんですねぇ。
ああ、旅に出たくなってきた。
知~らない街を歩いてみた~い。
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