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背筋がゾクリの後は大ご馳走

 今日は朝から曇り空で空き缶をゴミステーションに捨てに行くときにはパラパラと小粒の雨が降り始めていた。

 おっ、珍しく今日は雨かなぁ少しは涼しくなってくれたらいいけどと思いつつ車を走らせているとすぐに雨は止んだ。

 なぁんだ今日は蒸し暑い一日になりそうだなと思ってふと昔遊んだホラーゲームの事を思い出していた。

 それはチュンソフトが出していた弟切草。

 古い屋敷を訪れた若いカップルが様々な恐怖や不条理に巻き込まれていく元祖サウンドノベルゲームである。

 一枚絵のグラフィックを背景に画面に表示される文章を読んで選択肢を選ぶだけなのだがこれがたった一つの選択の誤りで容赦なくゲームオーバーになった。

 またその結末も背筋が凍るゾゾッとするものからちょっとだけ笑えるような様々なものがあった。

 私はこのソフトを兄弟で購入したので三人でプレイしたのでビビっていないように装って内心はひえぇ怖えぇようとビクビクだった。

 数日かけてクリアに辿り着いてエンディングを迎えて周回プレイするとある地点からピンクのしおりというちょっとムフフな内容のゲームに変わるのも別の意味でドキドキした。

 それから数年後続編のかまいたちの夜というゲームもずっぽしハマった。
 
 雪で閉ざされたペンションシュプールで起こる猟奇的な殺人事件の犯人を捜すのが目的のゲームだが、これはサスペンスホラーの趣があって大変怖かった。

 やっぱり主人公とヒロインがカップルでそのペンションに閉じ込められるのだが物語が進んでいくと人間の疑心暗鬼や心の闇などが次々と暴かれてこれはこれで普通のホラーとは違った怖さがあった。

 そしてその物語は私一人でプレイしたので怖さは際立っていた。

 紆余曲折を経てエンディングを迎えた時は心の底から安堵感があった。

 もちろんピンクのしおりはこのゲームにも存在しておりこちらもこっそり一人で堪能した。

 それからかまいたちの夜は続編が作られ続け三作品目まではプレイした。

 その頃にはもう大人だったので恐怖はやや薄らいでいたがゲームハードの進化によるビジュアル面での強化にビビりながら背筋に涼しいものを感じるのは毎回の常だった。

 何より初期のサウンドノベルは攻略本を読んだりしないで自力で解いたことによるドキドキが大きい。

 最近はゲームを買う前にネットで実況画像を観たりストーリーの根幹にかかわるネタバレを知ることで面白そうかどうかを担保して購入に至る人もいるらしい。

 それはそれで一つの考えかもしれないが、何にも知らない状態で手探りでプレイするワクワク感は私には何より代えがたい。

 残暑の厳しい折、ホラーゲームに興じて精神的な涼しさを追い求めてみるのもありかもしれない。

 弟切草、怖かったなぁ。

 そんな涼し~い思い出を振り返りながら昨日の夜の話を。

 昨日は私の誕生日祝いで妻に連れられてちょっといい焼肉屋さんに。

 普段ならなかなか足を運ぶのに躊躇するお店だ。

 車で行ったので私は生ビール、妻はウーロン茶で乾杯。

 コースにするかどうかちょっと悩んだが、妻が好きなものをいくらでも食べていいよというので単品で注文することにした。

 まずは野菜からという事でキャベツに旨ダレと韓国海苔を散らしたやみつきキャベツで胃を慣らしていく。

 ではという事で上カルビと厚切りタンを頼んだ。

 ほどなくして届いた上カルビは見るからに脂がのっており食欲をそそった。

 焼き方は妻が務めてくれたので私はビールを飲みながら焼けるのを待つ。

 もういいよというのでタレをつけてハムリと食べると牛の美味い脂がジュワッとあふれた。

 うん、美味いよ!と言って妻にも勧めた。

 妻も一口食べてお肉が甘い~とニコニコしていた。

 それから厚切りタンを焼きながら二杯目のビールを注文。

 タンもこういった焼肉屋さんでしか見かけない厚みで噛むとザクリとした歯ごたえとうま味があふれる。

 これもいいねぇと言いながら次は何を頼むと言われたので上ロースを頼んだ。

 上ロースもとっても美味しかったのだが、脂が強すぎて少々刺激が強かった。

 そこで一旦海鮮物でホタテを頼んで脂っこさを中和した。

 三杯目のビールが空いたころにはお腹がだいぶ落ち着いてきたのでお酒を芋焼酎のロックに変えてチビリチビリやることにした。

 お酒のアテはホルモンの盛り合わせである。

 焼き網に乗せると勢い良く火花が上がった。

 それを鎮火しつついい焼き具合で食べる。

 鮮度のいいホルモンなのでプリップリでたまらない。

 これがまた焼酎によく合ってクイクイッと進む。

 他にもあれこれ食べたが締めには石焼ビピンパを二人でシェアしてご馳走様。

 お肉もたくさん食べたしお酒もよく飲んで大満足だった。

 お会計をする時はトイレに行っていたのでいくら支払ったかは知らないが結構かかったはずである。

 お店を出たらすぐにご馳走様でした、ありがとうと伝えると喜んでくれてよかったとニコッと答えてくれた。

 久しぶりの贅沢と妻の気遣いに胸もお腹もいっぱいになって帰宅。

 ちょっと飲み過ぎだったのでお風呂に入らないでそのまま寝てしまった。

 今朝は二日酔いにはならなかったが出かける前にシャワーを浴びたりと慌ただしかった。

 妻の誕生日は11月、今回かなり盛大に祝ってもらったのでお返しにサプライズを仕込もうと思う。

 時間はまだあるのでここはじっくり考えたい。

 妻よありがとう、愛してる。

 これからもよろしくお願いします。

 

 

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