
あったか~いを求めて。
今日の朝も結構冷え込んだ。
いつも通りの四時に目が覚めたので買い物に行く事にした。
うう、眠いなぁと思いつつそうだ眠気覚ましに自販機でコーンスープを買おうと思いついた。
そうと決めたら家から一番近い自販機に狙いを定めて移動。
ほんの二分くらいで目的地到着。
車から降りて赤い自販機の前に立ってさぁ買おうかなと思って探してみるとそこにはコーヒーとお茶しかなかった。
ううん無いのかと思って仕方がないので次の自販機に向かった。
二台目もすぐそばにあるのでほどなくして到着。
勇んで自販機を見るとここもコーンスープはなかった。
ありゃ、と思って少し気持ちがひるんだがどうしても飲みたいという欲が勝ったので三台目を求めてハンドルを握った。
それから三台、四台、五台と回ってみたが何という事か自販機にはコーンスープは売っていなかった。
こうなると意地でも手に入れたいと思って頭に血が上ってさらなるコーンスープ行脚を重ねようとしたが自宅からずいぶん遠くまで来ていることに気が付いた。
ううん、落ち着け落ち着けと自分に言い聞かせ一旦クールダウン。
それからもう一台だけと決めて自販機の密集地に車を走らせた。
十五分くらいかけてそこに辿り着いて一台一台チェックしてみたが自販機の神様は私に微笑まなかった。
おお、なんという事だと思って日曜の朝から軽く打ちひしがれてしまった。
まあそこまでやってもダメなら仕方がないかと思って引き返すことにした。
がっくりと首をうなだれて帰っていると冷えたのかブルッと体が震えた。
うう~ト、トイレと目についたコンビニに飛び込んだ。
そこで用を足してから何か買って出なきゃなと思って店内を何となく歩いているとレジ前のドリンクコーナーにあったのだコーンスープが…。
あ~!そうかコンビニっていう手があったのかとすぐに手に取って会計した。
車に戻ってシャカシャカと缶を振ってパコッとふたを開けてズビッと飲むと記憶にあるコーンスープの味がした。
そうそうそう、これこれこれぇ!とこれまでの苦労が一気に報われる気がしてスープの温かさも相まって全身がとろけるようだった。
最初にコンビニという選択肢を思いつかなかったのはいかにもこうと決めたら猪突猛進の私らしい。
最後のコーンの一粒までしっかり飲んでからエンジンをかけると東の空がうっすら白み始めているのであった。
いやぁ朝から激闘だったなぁ。
帰宅して妻に事の顛末を興奮気味に話すと、あら自販機にコーンスープが入るのは十一月からなのよと事もなげに言われたのであった。
んぁ~先に知りたかったぁ~。
そんな徒労の時間を使う事を考えてもいない昨日の晩御飯がこちら。
昨日は鍋をメインに。
ダイソーで今話題の三百円の土鍋を買ったのでそれの初披露。
直径十七センチとかなり小ぶりで一人から二人用。
鍋の具はツナ団子とキャベツとエノキという小鍋立て。
ツナ団子はツナと水切りした豆腐、みじん切りの長ネギを酒と醤油で味を付けて卵白と片栗粉でつないだもの。
この間父から習った鶏団子のレシピを参考にアレンジしたものだ。
副菜はお惣菜の焼き鳥と頂き物ゆず入りイカの塩辛。
あまり手間をかけたくなかったのでこの三品で晩御飯。
妻を呼んでいただきます。
昨日のお酒はミカンサワー。
ハシッとプルタブを起こしてグラスに注ぐ。
乾杯してクピッと飲むとやや甘めながらミカンの酸味も感じられてなかなか飲みごたえがある。
鍋に火を入れて沸騰するまで焼き鳥をつまむ。
すぐに沸いたので具を入れていく。
ツナ団子を入れてキャベツをバサリと入れてエノキをチビッと加えたら鍋が一杯になってしまった。
おっと入れすぎ注意だなと思ってフタをしてしばし待つ。
ものの三分でグツグツ言い出すのでフタを取るとフワッと湯気が上がる。
煮えたかなと思ってツナ団子を割ってみると火が入っていたので妻にどうぞと勧める。
私も早速食べてみるとツナの旨味と豆腐のふんわりとした食感が合わさって片栗粉を多めに入れたのでプリンプリンに仕上がっていた。
即興で作った割にはイケルなぁと思いつつハムリハム。
二杯目のお酒を飲みつつ鍋のお世話をした。
なにせ鍋が小さいのですぐに煮える。
イカの塩辛もゆずが効いており生臭くなくいい塩梅だった。
あらかた鍋を食べ終えてから締めに夏の残りのそうめんを入れてツルルツルルと胃袋に収めた。
気の置けない相手と二人で小鍋を囲むのは何だかしっぽりしていていいものだなぁと思った。
具はあくまでも二種類から三種類というのが小鍋立てのポイントである。
片づけも普段よりもずっと楽だった。
この冬はこの土鍋が活躍する予感。
さて、今日は朝から勝手に一人でじたばたして疲れた。
そういえば通知表に「おちついてこうどうしましょう」っていつも書かれていたっけ。
ううん、もっと威風堂々としたおとなになりた~い。