最近気になった著書(2)
メタ思考とは、自己を高い視点から俯瞰する思考法です。今日は先日読んだ「メタ思考」という澤円さんの著書について、とても参考になる思考法だったのでこちらについてまとめたいと思います。
この本では特に仕事などで追い詰められたり、忙しい状態にある時ほど、このメタ思考を意識することが大切であると説いています。自分の今いる状況を俯瞰して捉える練習を日常的に行うことで、感情的な反応に振り回されずに、冷静に対処できるようになります。これにより、スランプから抜け出しやすくなるだけでなく、ネガティブな感情にも対応しやすくなるのです。
例えば、仕事で評価が低かったり、うまくいかないと感じることがあったとしても、それは「仕事をしている自分」という一部分が否定されただけであり、全体の自分が否定されたわけではないと捉えることができます。メタ思考を使って仕事の自分と他の自分を切り離し、バランスを取ることが重要です。
エイリアスの活用
メタ思考の一環として「エイリアス」という考え方も有効です。エイリアスとは、自分の中にある別の人格や役割のことを指します。仕事中の自分はエイリアスであり、必要に応じて切り離し、別の役割を持つエイリアスを発揮することが可能です。例えば、仕事の場では「テクノロジーに詳しい自分」をエイリアスとして前面に押し出し、他の場所では全く異なるキャラクターで振る舞うことができます。
エイリアスを活用することで、ストレスや負担を軽減できます。仕事においても、メタ思考を使って自分の役割を複数持ち、その場に応じて適切なエイリアスを発揮することで、自分を一面的に捉えず、柔軟に対応できるようになります。
別キャラになる勇気
別の自分、つまりエイリアスを持つことは、時には大胆な変化を伴うこともあります。例えば、ある日を境に自分のキャラクターを大胆に変えることも1つの方法です。これは転職や、今までとは異なる服装やスタイルを取り入れることでも実現可能です。見た目を変えるだけでも、周囲からの印象が変わり、新しい自分としてのスタートを切ることができるのです。
このように、メタ思考を駆使して自分を俯瞰することで、自己を柔軟に変化させることが可能です。エイリアスを増やし、状況に応じて使い分けることで、仕事や人生の中でより自由に、かつ楽に生きることができるでしょう。
コントロールできることに集中する
メタ思考のもう1つの重要な要素は、コントロールできることに集中するということです。多くの人が、他人や外部の評価に左右されてしまい、結果的に自分の力ではどうにもならないことに悩んでしまうことがよくあります。これを避けるためには、自分がコントロールできる範囲にフォーカスを当てることが必要です。
自分のエイリアスを発揮し、他者と比較せず、自分にできることに集中することで、余計なストレスやプレッシャーを感じることが少なくなります。これにより、仕事や人間関係においても、より自分らしい選択ができるようになります。
まとめ
メタ思考を用いることで、自己を俯瞰して見る習慣を持ち、仕事や評価に左右されない生き方が可能になります。エイリアスを活用して、場面に応じて異なる自分を発揮しつつ、自分がコントロールできることに集中することが、ストレスを減らし、より柔軟で楽な生き方が送れるようになります。
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