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野球がない日

 久しぶりにサッカーの中継を見た。だいぶ昔はサッカーが好きで、文京区のサッカーミュージアムを見に行ったこともある。その頃の主力は誰かな…長友、香川、本田…ああ、ザッケローニ監督の像みたいなのを見たなあ。
 今日久しぶりに見たら、まだ長友選手がスタメンだったことに大変驚いた。35歳、めちゃくちゃ走る、体強い。先日、小田原の「鈴廣かまぼこ」に行ったら長友選手の等身大パネルがあって「かまぼこ大使」って書いてあったから、すっかり一線から下がって、控え選手くらいなのかと思っていたらバリバリだったので、かまぼこでタンパク質を摂ることの重要性を証明しているようにも見えた。

 毎週月曜日は原則的にプロ野球はない。休養日や移動日だ。試合がないことはつまらないが、ここ最近、推しの選手があまり元気がなかったので、月曜日は少しホッとしていた。火曜日になったらまた試合があって、スタメンになって、試合が終わればまた目を覆いたくなる自称評論家の悪口雑言が流れてくる。目にしなくても「〇〇新聞社のツイッターアカウントのRT欄にひどいことが…」という同担の嘆きからネガ情報を知ってしまうこともある。
 推しを昨年まで指導していたバッテリーコーチは、捕手は心身ともに逆境にあることがほとんどなので「レジリエンス」と言ってその状況に強くなるためのコーチングをしていると言っていた。そもそもが逆境の毎日なんて、本当に厳しい仕事だ。だからと言って、彼らだって人間なのだから、罵詈雑言に心が折れかかることもあるだろうし、実際、インタビュー記事で「よく寝る」と他の選手に言われていた推しが「眠れない日があった」と話している。
  伝統球団なので「捕手は言われて当たり前」みたいな風潮やOBが「自分の時はもっと言われた」とか圧力をかけることもあるのかもしれない。しかし、時代は確実に流れている。「レジリエンス」を伝えたコーチは、その裏にある現代の問題点と、レジリエンスを実行するにはコーチのような人がセーフティネットになって必ず支えとして存在することが前提であるのをよく勉強し、コーチングしていたのだろう。残念ながらそのコーチは今季、ライバル球団に移籍してしまった。いいコーチは確かに引く手数多ということか。
 まだまだ推し活の中で起きた初めての逆境に私自身がレジリエンスできていないようだ。訓練が足りないなあ。

 今日、関東地方は梅雨入りした。私は声帯結節の既往と、喘息持ちなので生活の上でも身体的な逆境の時期だ。レジリエンスの材料はのど飴。推しの故郷、沖縄シークワーサー味。パッケージのシーサーが守ってくれているようだ。