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【遺伝子辞書①】 理系大学生の整理
現在、私は大学で「遺伝子」を対象とした研究をおこなっています。
「遺伝子」といえば、最近では新型コロナウイルスの「ワクチン」や「遺伝子検査」、10年以上前では「遺伝子組み換え食品」など、知ってるけど、知らないことも多いものではないでしょうか?
自分の知識の整理も兼ねて、遺伝子について説明してみたいと思います。
「遺伝子」とは
そもそも「遺伝子」とは、なんでしょうか?
「遺伝子」という言葉は見ての通り、
“遺伝” + “子” = “遺伝子”
というふうに分解できます。
“遺伝” と “子” それぞれの意味を調べてみると、次のような表現されています。
いでん【遺伝】
生物の形質が親から子・孫に伝わること
こ・し【子】
② たね。み。たまご。
このように、“親から伝わるたね” が「遺伝子」ともいえます。
そして、 “たね” から出てくる芽が、その生物の形質・体となります。
(生物を植物で例えているのでややこしいですが、一般的には、
”生物の設計図” と表現されることが多いです。)
「遺伝子」と「DNA」の違いは?
続いては、ワードについてです。中高で生物を勉強した方や、この記事を見てくださっている方がまず引っかかるのは、「DNA」や「染色体」、「ゲノム」など、遺伝子に関したワードの多さではないでしょうか?
新型コロナウイルスのワクチンも「mRNA」ワクチンと呼ばれる、遺伝子関連のものです。
これらの言葉は、そもそもなんなのか、何が違うのか、まとめてみたいと思います。
・DNA
まず、「DNA」は、「遺伝子」と同じくらい聞くワードではないでしょうか。
「DNA」とは " DeoxyriboNucleic Acid "(デオキシリボ核酸)の略称で、
ひとことで言うと「遺伝子の役割を持った物質」です。
つまり、「遺伝子」という“親から伝わるたね” の名前が、「DNA」、
と言う関係になります。
この関係性は、伝言ゲームに例えるとわかりやすいでしょうか。
次の人に伝える、色々な「言葉」が遺伝子、
その「言葉」を伝える「声」がDNAです。
生物は、親から子へ、
「遺伝子」という言葉を「DNA」という声で伝言しています。
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他にもややこしい遺伝子ワード
遺伝子に関わる話で出てくるワードは、他にも
RADWINPSの曲にも出てくる「染色体」や、「ゲノム」など、違いの分かりにくいモノがたくさんあります。次回、これらについても説明してみたいと思います。