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人が動く基準

 新年度の始まりまで1ヶ月を切りましたが、この1年は人との関わりを深く考える年になりました。

 今、私は大学1年(新2年)で出身中学のサッカー部でコーチとしても活動しています。私は、小学校は1学年20数人、全学年で130人ほどの小さい学校、また中学からは、大学までエスカレーター方式の学校と、とても狭く小さな世界で生きてきました。そこで大学に上がることをきっかけに新たな場所に飛びこんで、世界を広げたい!と思い、いくつかの挑戦を始めました。

 誰しも新たな挑戦をしていく上で、何かしらのキッカケがあると思います。それが私の場合は自分の世界を広げたいという漠然とした「want to」でした。このように人は何か思いがあって、行動を起こすでしょう。では、その思いが行動に切り替わる基準はなんなのでしょうか。

 私は、この1年日々過ごしているなかで、人が挑戦をする、行動する基準というのは次の3つのものに影響を受けると今の時点では考えています。

・関わる人

時間

お金

 極端な例で言えば、家でゲームをして遊びます、となったときに仲の良くない人とはしないけど仲の良い友達とならやる。時間の観点だと、これをやるのに時間はそんなかからない、ということであればやる。お金の観点だと、時給が高いから、仕事内容はつまらないけどこのバイトをやる。というような感じです。

 この考えにたどり着いたキッカケが、冒頭に書いた新たな挑戦でした。

 昨年の9月、「誇れるサッカー環境を創る」という理念のもと活動する団体FiCに入会しました。

2019/09/01 私は先輩の紹介でFiCの外部向けイベント「JUSTA」という指導者交流会に参加しました。自分の考えを参加者全員で語り合い、とても有意義な時間となったことをとても覚えています。その会の最後にFiCの紹介を受け、こんなに意識の高い人たちと関われるチャンス他にはないと思い、その場で入会を決めました。好きなサッカーチームのサポーターズクラブでさえ、お金をかけるのはどうかと思っていた自分にとって、このような行動をとった要因は明らかに「関わる人」でした。

そして、入会から2ヶ月が経つと、私はFiCで指導者研修と言う形でスペインへ行きました。これが人生で初めての海外でした。それまで海外に対し漠然とした恐れを感じていた自分にとって、この決断をしたことは学びに行くことだけでなく、FiCのたちと行くことに価値を見出していたからだと思います。さらに先月末(2月)には友人と2人で留学した友人に会いに、イギリスへ行きました。

 この二度の渡欧で共通して感じたことは、街並みが綺麗だったとか、視覚的なことよりも最終的には現地で一緒に過ごした人との直接の関わりが深く心に残るということでした。特に、一緒にイギリスへ行った友人は小学校低学年からの仲でした。しかし、同じ空間を長い時間共有することで長い付き合いの中で初めて、その友人というについて深く考えるようになりました。ここでは、間接的な人との関わりと直接の関わりの大きな差を体感しました。

 もう1つの挑戦が、某サッカークラブでのインターンです。自分が興味を持っていた方が関わっているクラブで、親からもとりあえずやってみればいいじゃんと言われ、挑戦しました。つまりこれも、その方、がキッカケで起こした行動でした。しかし、クラブの本拠地が地方ということもあり、その方と直接的に関わるということはほぼありませんでした。また、無給であったということもあり、結果として時間をかけてやるということに価値を見出せずにインターンは終わってしまいました。

FiCやヨーロッパでの体験を通して、このインターンのことについて振り返ってみると、基準でスタートしたことが、その人との関わりが薄れていく中で、自分の目的を見失い始め時間とお金が基準へと変わっていき、お金が発生しない環境でやる気が削がれてしまっていました。

 つまり、人は時間を売って自分にとっての価値を買っているのではないかとこの頃考えるようになりました。もちろん、この考えが絶対に正しいとも思っていませんし、これから自分の考えも変わっていくかもしれません。しかし、その変わっていくキッカケがであることは間違い無いと思っています。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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