【FREEWHEELERS】Lot 601XX
需要の有無というより、記録として残しておこうと思います。
そして、FREEWHEELERSというブランドについての説明は、本稿では省きます。
アメカジブランドの5ポケットのデニムパンツを育てようと思った際に色々見ていると、最近では「FREEWHEELERSの601XX」というデニムパンツを見かけることも増えてきたかと思います。
私は同ブランドの601XXというデニムパンツを長いこと見てきた為、代表的なモデルにのみに絞り、記録していきます。
・1947モデル
過去にリニューアルをかけたモデルで、現在販売されているのは基本的にはリニューアル後のものだと思います。
リニューアルについては、形や仕様といったところではなく生地がメインです。
各所仕様については、販売店舗さんの商品紹介ページに勝ることはない為、購入される際はよく読んで、ご自分の好みとすり合わせたらよいでしょう。
1947モデルは程よくテーパードのかかったレギュラーストレートと言って差し支えないの無いスタンダードなシルエットかと思います。
世の中には様々なブランドがあり、レギュラーストレートと言っても千差万別です。
FREEWHEELERSの601XX、1947モデルにおけるレギュラーストレートは、裾幅20cmは担保された、エンジニアブーツのシャフト(物によるが)をすっぽり覆うことのできるほどのテーパード具合といったストレートモデルです。(W30以下は試していませんが、入るんじゃないかな。)
股上の深さ、自然なテーパードのシルエット、バナナイエロー&オレンジのステッチ、細幅の赤耳、左右非対称のバックポケット、ボタン裏は丸みのある仕様などなど特徴は沢山あります。
他のモデルでも同様ですが、現在販売されているモデルの多くに使用されている生地感はネップ感が強く、履いたときに「裏起毛か?」と思わせるような独特な着用感があるように思えます。
もちろん履いていく事でネップは落ち着いていくことになりますが、夏場に履き下ろそうものなら、「暑い!」と声をあげるような気もします。
・1951モデル
こちらはレングスが選べる特徴のある、1947モデルより細身なタイプのモデルになります。
簡単に要点を書くと、「股上が1947モデルより浅い」、「テーパードが1947モデルより強い」、「皮パッチがヌメ革」といった特徴があります。
生地は1947モデルと同様の生地を使用しています。
ネップ感のある、例の生地です。
レングスが「L30」と「L32」となっており、裾上げをせずに履き始められる利点が魅力的かと思います。
裾幅は、テーパードがそれなりにしっかり効いている為、エンジニアブーツを覆う事自体は出来るも、脛あたりにシャフトの張り出しが出てしまう感じがあります。(シルエットが崩れるので、エンジニアブーツはオススメしない)
少々綺麗めな合わせにも使える、使い勝手の良いモデルだと思います。
たしか1947モデルより少し安かった気がする。
・1943モデル
こちらは現在生産されていないかな。
大戦モデルと言っても、いわゆる大戦モデルとしてよく知られている年代のそれとは違い、各所いろいろ同ブランドのこだわりを感じる仕様でした。
生地感は上記に挙げた定番2型とは異なり、ネップはそれほど強くない印象でした。
また、スレーキはヘリンボーン生地を使用しており、コインポケットのリベットは物資統制の影響を受けた設定として、ありませんでした。
意外とシルエットはすっきりとした印象で、1947モデルと1951モデルの中間のようなシルエットでした。
決してワタリが細いわけでもないし、テーパードが強いわけでもない。
おそらく股上の位置がなんとなく黄金比的な位置にあったのかと思っています。
ちなみにステッチがオールバナナイエローな点が好みでした。
・1937モデル
バックポケットに稲妻のステッチを入れた、オールバナナイエローなステッチを使用した濃いめのインディゴ生地を使用しているモデル。
シルエットは若干1947モデルより太さがある気もしますが、ウエスト位置により違いはありそう。
リニューアル前だった為、これのみ別生地を使用していると思うが、個人的にはインディゴの濃さがツボなモデルでした。
・1947モデル(リニューアル前)
リニューアル後と比べ、ネップ感はあるもののサラッとした生地感に思えます。
サイズ違いでも着用していたことがありますが、ちょっと攻めたサイズでも程々に柔らかい生地感であることから履きやすさがありました。
一番履いたモデルで思い入れも強いのですが、だいたいリニューアル後の箇所で色々書いたので、これくらいで終わりです。
こんなところでしょうか。
FREEWHEELERSの601XXというモデルのデニムパンツだけでも、他に何型も世に出ているものがあります。
私自身が試していないだけでモデルの数だけ、異なる生地を使用しているような恐ろしさを感じるので、これだけ501XXに対して様々なアプローチを行っているブランドも多くはないだろうと思います。
今であれば様々な選択肢があるこだわりの5ポケット。
その中でもそれなりにしっかりとオススメできるブランドとして、FREEWHEELERSは期待に応えてくれる物作りと徹底した下調べのもとに5ポケットのデニムパンツを作っていると思っています。
秋に1本、新しく5ポケットを探している方は調べてみてはいかがでしょう。
って、がっつりオススメしちゃっているな。
メモじゃなかったんかい。