【み】 三沢遺跡 <旧石器電子辞書>
堤 隆
1 位置
長野県の野辺山高原の南に位置する。長野県南佐久郡川上村地積。現在はゴルフ場となっている。
2 発掘調査
1985年に佐久考古学会を主体に調査され、石器集中区や礫群が検出された。
ナイフ形石器を主体とする石器群で、石刃技法をもと、後期旧石器時代後半のいわゆる「砂川期」の石器群と考えられる。
東京都立大学名誉教授の町田洋(写真下グレーの帽子の人物)によって姶良Tn火山灰(AT=30,000年前)の層準の分析がなされ、AT降灰以後の石器群であることは確実である。
3 利用石材
原産地分析により八ヶ岳産の黒曜石などが利用されていたことがわかった。
緑色チャートや、水晶なども利用されていた。