【さ】 細石刃 <旧石器電子辞書>
堤 隆
日本列島においては、後期旧石器時代の終末期に出現する石器。
押圧剥離という圧力をかけて押し剥がす技法で剥離されたという。
日本列島では、矢出川遺跡において1953年に初めてその存在が確認された。
写真上は、矢出川遺跡のもので、右から細石刃4点とそれを剥がした残りの細石刃石核(いずれも黒曜石製)。
カミソリの刃のような小ささで、単独では用いられず、植刃器とよばれるシャフトにうめて使用されたと考えられる(写真下)。
関口昌和氏により復元された植刃器。
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