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【に】二上山博物館

奈良県と大阪府の境界に位置する二上山(にじょうざん)は、良質なサヌカイトを産出することで知られている。以下、同館の紹介より。

■ 全国初 旧石器文化を紹介する石の博物館

  奈良県と大阪府の境に接し、左右に金剛・葛城山系と信貴・生駒山系を従え、四季折々、季節の移ろいのなかでその優美な姿を変える二上山。『万葉集』にも詠まれ、万葉の「ふたかみやま」として古代史の舞台ともなりました。しかし、それよりもはるか昔、千数百万年前には大噴火した火山というのが真の姿なのです。
  その活発な火山活動によって多くの火成岩が分布していますが、なかでもサヌカイト、凝灰岩、金剛砂はその後の人類文化の発展に大きく寄与した岩石、鉱物です。
  二上山は旧石器時代から今日まで、美しい山容によって人びとに深い感動を与えてきただけでなく、人びとの暮らしのなかで深いかかわりをもってきたのです。
  二上山博物館は、この3つの石と人びとの暮らしをテーマに、歴史的風土と自然の特徴を親しみやすく視覚にうったえた博物館です。
略沿革・施設の概要
  二上山の噴火によって産出されたサヌカイト、凝灰岩、金剛砂の3つの石を通して、香芝の歴史と自然を紹介した二上山博物館は、旧石器にスポットをあてた全国でも珍しい博物館として、平成4年4月2日にオープンしました。

 八ヶ岳旧石器研究グループ代表者も、大学2年の1981年、はじめて二上山桜ヶ丘遺跡の調査に参加した。調査は佐藤良二さんが担当し、翼状剥片を発掘したときなど懐かしい想い出である。

                             (堤 隆) 


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