天鳳の技術⑩(役あり聴牌を目指せ!)
皆さまこんにちは。
もう10月に突入したということで、すっかり秋になってしまいましたね。年度の後半も始まったということで、仕事や勉強も新しいスケジュールに切り替わった人も多いと思います。
競技麻雀の世界では、大手プロ麻雀組織のリーグ戦は通年リーグ(1年間:約40半荘打って昇降級を決定)と半期リーグ(半年間:約20半荘打って昇降級を決定)に分かれています。主に上位のリーグは通年、下位のリーグは半期なのですが、私は半年前に日本プロ麻雀協会に入会したばかりで、今月から新しいリーグで戦うということになります。前回のE1リーグでは人数が32名、麻雀の強さも玉石混交だったのですが、今回のD2リーグは約20名、平均的な強さも上がるだろうと思っています。
しかし!今の目標は、「天鳳十段」、「何らかのタイトル奪取」、そして「Cリーグまでは連続昇級」、の三つ。ここで立ち止まっているわけにはいかない!ということで、今週日曜日に行われるD2リーグの第1節、頑張ってきます!
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さて、それはそうと、最近近代麻雀の付録の、連続何切るが話題になりましたが、なかなか面白かったということで、この記事でも乗っかっていこうと思います。それでは早速行きましょう!
状況はオーラス、2着目の南家。アガればトップですが、対面の北家とも7400点差で満貫で抜かれる状況です。ラス目からはまだ遠いですが、親番のため満貫でも放銃すればラス争いに引きずり込まれそうです。
そんな状況での配牌がこちら。良くも悪くもないような手牌で、索子の部分がネックになりそうです。とりあえず9筒を打ちましたが、牌効率的には9萬が正しい一打。すみません、オーラスというのに、あまり影響ないだろうと、何となくで打ってしまいました。謝罪しますm(_ _)m。
その通り、大した影響はなかったのですが、大した影響があることが時々あるのでお気をつけください。さて、手牌の方は5巡目で選択。7索をツモってきて、どれを切るのがいいでしょうか?
リーチをかけて親にでも放銃すると目も当てられないので、タンヤオや平和、ー盃口などを見て6萬切り。ターツは足りている状況で、7索切りも考えましたが、6萬にくっついた後でターツ選択をしなければならないので索子の受け入れをしっかり確保する一打としました。
また、打9索で喰いタンに向かう人も一定程度いると思います。私は愚形が残ってしまうこと、残った部分が鳴きにくいところ、守備力がだいぶ下がってしまうことなどから却下しましたが、プレーヤーの打ち方によっては間違いともいえないと思います。
そして次巡また選択。1筒をツモってさあ何を切る?
筒子の飛びリャンカン形は残したいし、平和形も残したい、タンヤオは難しくなった、となれば7索切りが最適のように見えます。両面固定の3索切りも考えましたが、4索を引いたときに痛すぎるので却下。
さて次巡、また選択。5索をツモってさあ何を切る?
平和を目指していて、手広さを見れば3索の一手ですね。55799の形は一面子一雀頭を作る上で非常に役に立つ形と色々な戦術書でも書かれています。ということは筒子で2面子、索子が55799の部分で1面子と1雀頭、残る233の部分を両面固定しておくのが良さそうです。
手牌の形が固まってきたところですが、局面は中盤となり、他家からの動きが入り始めました。まず対面がオタ風の東をポン、下家にも3萬を鳴かれました。対面は役を考えればドラの北を持っているか、筒子のホンイツあたりで満貫の可能性は十分、ということで少し警戒。
下家はドラは使えず、赤も最高2枚なので満貫以上はなさそう。ということは振り込んでも3着落ちはなさそうなので無視で良さそうですね。親については今にもリーチが飛んできそうな捨て牌をしていますが、自分の手もなかなか安牌を持てる牌姿じゃないのが不安なところ。次に安牌を持ってきたらそろそろ危険牌を先切りしたほうがよさそうです。
と言っている間に5筒ツモ。対面には危険ですが、、
8筒くらいは行きましょう。対面が聴牌しているとも限らず、放銃してもラスには落ちません。親のダマに刺さるかという点については、多分大丈夫だと思います。というのも赤が2枚見えていることからダマでの満貫はほとんどなさそうで、それ以下の点ならダマでアガる意味はほとんどなく、それならリーチとくる可能性が高いからです。
さて、そろそろ終盤に差し掛かるところですが、よく見ると対面がドラの北を前巡鳴いています。場に緊張感が出てきました。ここで私は2索をツモ切りしたのですが、よく見れば1筒切りの方が良さそうです。というのも平和の可能性は下がるものの、2筒をツモっても5筒は非常に切りにくいこと、流局が近いので2索や5索の形テンを取るメリットが高まったこと、そして親リーチが来ても自然に3索打ちで聴牌が取れるなどの理由です。
とは言ってましたが、次のツモは最高の1索。1筒を切って聴牌して、、、
何とかアガりをモノにすることができました。ミスはいくつかありましたが、序盤から中盤で索子の部分をうまく処理できたのが良かったと思います。
ちなみにもしこのまま続いていたらの話ですが、残り2巡で、2着→1着、2着→3着も上下同じくらいの価値。上家と下家が聴牌しているかは微妙なところ。ということで体感40%くらいまでの放銃率の牌までは押すつもりでした。ただ3-6筒や白などは非常に悩ましいところなので、つかまなくてよかったです!
さて、今回の記事、いかがだったでしょうか。今回は守備力や鳴きやすい形かどうかなどから平和を目指した形となりましたが、前述したとおり、タンヤオの可能性も十分あった手牌でした。いずれにせよ、「リーチをかければ守備力がゼロになる」ことをしっかり意識するのは大切で、ラス落ちが非常に痛い天鳳ルールで、99.999%オリることがない「オーラスラス目の親」がいる時は注意した方がいいと思います。
それはつまり「役作りが重要になる」ということで、牌効率とも折り合いをつけながら、序盤からしっかり手役の可能性を意識することが求められています。特にオーラスは他にもたくさん考えるべきことがあるので、落ち着いてじっくり考えましょう!
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冒頭で言いましたが、今週から後期リーグ戦が始まります。昇級して活躍できるようになるまではなかなか長い道のりですが、今は地道に日々精進してまいります。引き続き天鳳でも練習していくので同卓となった方はお手柔らかにお願いします。
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