天鳳反省録⑫(単純ミスの総集編Ⅱ)
さて今回もミスの総集編。同じようなミスが多くてなかなか目新しい内容を紹介するのが難しくなっていますが、また3つほどのエラー場面を書いていきたいと思います。
その前にちょっとした余談なんですが、少し前に、天鳳中に仕事の連絡が来て対局に集中できず、S級エラー三昧の半荘があったんですね。そこではまあまあ甘い放銃をしてしまってたんですけど、それを面白いかなと思って「痛い!」とか書きながら軽い気持ちでTwitterにあげたんです。でもそれをフォロワーが何千人かいる人にリツイートされてしまって、そのリツイートを見た人から「痛いじゃなくてぬるいだろ」のような辛辣なコメントが書かれていてショックを受けるという…。
SNS怖い😭😭😭😭😭!!!!!
とはいえ一応はプロにもなったので、常に見られているという意識を持ちながら、酷すぎる打牌はさすがにTwitterに載せるのは控えたいと思います…。皆様もお気をつけくださいませ。さて、その半荘は目に毒だと思うので紹介は遠慮しますが、代わりにそこまでひどくないひどい打牌?を反省の弁とともにお見せしたいと思います。それではどうぞ。
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❶ラス目だからといって、オーラスまでは何でも押していい訳ではない。
南1局の飛び寸前のラス目。場はもう終盤の3段目だが、自分の手牌はまだ2シャンテン。3巡前に上家が鳴いた7筒を引いてきたところで、それをそのままツモ切りして満貫に放銃、終局となってしまった。
ひどい放銃としか言いようがないが、下振れが続きメンタルも揺れている状況でこういう事はしばしば起こりうる。もしこれがオーラスであれば話は別で、ここで満貫をアガらなければ、ほとんどラスが確定するのだから押してもいいだろう。またもし1000点未満しかないのであれば、全力で聴牌を目指すことに意味もあるだろう。しかし残り巡目も少なく、手牌もアガりから遠いこの局面で、3700点持ちなのであればワンチャンスとはいえ7筒を押すメリットはあまりない。
たかが3700点、されど3700点。1人ノーテンにも、子のハネ満ツモにも耐えられる。まだ南1局で親も残っているし、3着目とはわずか9000点差で十分逆転のチャンスは残っているため、放銃さえしなければまだ十分戦える。
天鳳における強者はこんな時でもみんな粘り強く、息を潜めながらわずかなチャンスを窺っている。そしてそのチャンスが来たその時に一気に攻め、上位陣を逆転する場面を多く見てきた。こんな道半ばの状態で放銃してしまう強者はいない。反省が必須の場面。
❷手拍子で切らず、その場その場で適切な判断を。
東2局の親で、ダブ東ドラ1の聴牌。対面からリーチが入っていたとしても押す局面だろう。だがだからといってアガり牌以外を全て何も考えずに切っていい、という訳ではない。自分の待ちが変わらないのであれば、その範囲内で最も安全な牌を探す努力は続けなければならないのだが、この時は本当に手拍子で切ってしまっていた。対面の河に9筒が切れている以上、ここで選ぶ牌は6筒切りしかない。
つまりターツ構成的に、3筒は①②③、②③④、③④⑤の3通りあるのに対して、6筒は④⑤⑥、⑤⑥⑦、⑥⑦⑧の3通りあるが、⑥⑦⑧は9筒を切っているためロンされる事はない。つまり3通りvs2通りで6筒の方が通りやすいのだ(更に言うとカン6筒はカン3筒よりも手替りや出やすさの面ででリーチに行きづらいためより当たりにくい)。「まっすぐ行く!」という決断はいいが、麻雀は速く切ったからと言って点数が増えるわけではない。手拍子で切らず、安全な牌を探す努力は適宜しなければならない。
❸点棒状況だけでなく、その他の要素も考慮した総合的判断で押し引きを。
以前の記事で、「点棒状況についての戦略」について話したが、そこでは「満貫や跳満を放銃しても着順落ちしないのであれば比較的攻めてもいい」と結論づけたと思う。今回も同様の局面。上2人がトップを競っていて、私は3着目。しかし満貫をツモるか2人からアガれば2着。ただそれ以上に気をつけなければならないのは、13100点差があるラス目の対面で、対面への満貫放銃は絶対に避けたい局面である。逆に上家と下家には12000点までは放銃してもラスになることはない。
そんな考えから、3萬や3筒などの危険牌も切っていったのだが、その後上家がカン。萬子のホンイツ気配の上家は新ドラが乗った可能性が高い。そして持ってきた5萬。新ドラ発生、そして終局間近という状況変化を十分に考慮せず、流れるままにツモ切ってしまった。そして結果は18000点と12000点のダブロン。一気に箱下まで突き抜けてしまった。
「どのくらいまで放銃できるか」といった点棒状況を考えることはオーラスでは特に重要なことだ。しかしそれは複数ある押し引きの一つの判断材料でしかない。今回の局面は「ドラが増えている」こと、「流局間近でオリていればラス落ちしない」こと、「萬子ホンイツ聴牌気配の上家と2巡前に4萬を押している下家に対して5萬は危険牌すぎる」ことなど、点棒状況以上に「オリ」を支持する材料が多すぎた。それまでの勢いのままに、状況の変化に気づかないのは麻雀においてご法度中のご法度。オーラスの終盤、これ以上に「思考のリセット」を要求される場面はない。
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以上、今回は3つのエラー局面についてご紹介しましたがいかがだったでしょうか。この反省録も今回が12回目。いくらやってもミスはなくならないもので、しかも同じようなミスが多いので記事にもしにくく四苦八苦している状況です。
ちなみに現在の天鳳の成績は8段キープ、レートが2150程度。9段まであと50ポイントとなったのが2か月前で、そこから緩やかな下振れがずっと続いていて、今は700ポイント程度。7段後段まで視野に入ってきました。まだ打ち筋が乱れるほどまでは弱ってはいませんが、そろそろメンタルの危険領域に入ってしまうかもしれません。
そこで麻雀記事の方も新しいテイストを織り交ぜようと、天鳳強者の牌譜を見ながら打ち方を分析していく、という新しいシリーズを模索しているところであります。また、Mリーグが始まったらその観戦記も書いてみようと思っているので引き続き読んでいただければありがたく思います。
今後も週一回は麻雀に関する記事を書いていきたいと思います。また「アジアさすらいの日々」の記事も新たに書き始め、そちらも週1回投稿していく予定なので、ぜひ読んでみてください!
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