天鳳の難問③(好形変化or即リーチ?)
こんにちは。梅雨があけて、暑いながらも気持ちいい日が続きますね。こんな日は雀荘でゆらりと打っていたいんですが、一番近いマーチャオ吉祥寺までは自転車で15分くらい。無理!死ぬ!ということで、やっぱし天鳳。10段に昇段してからずっと運の逆流だったんですが、ようやく勝てるようになってきました。現在900ポイントと、まだまだ危険水域内なんですが、感触的には大丈夫そう。というわけで夢の天鳳位に向かって邁進します!
さて今回もだいぶ前に残していた牌譜の振り返り。好形変化or即リーチということですが、10段となった今でもはっきりとした正解はわからないんですが、いろんな思考を巡らしての1局となったのでどうぞ最後までお付き合いください!
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東3局の西家。前局まででだいぶ点棒に余裕ができたところで、今回も好配牌を与えられ、実は2巡目に既にテンパイしていた。ただ単騎待ちを探る段階で、一旦4筒単騎に受けて2索、東は河に置くことにした。そして上家に中のポンが入った4巡目。南をツモってきたが、どうだろうか?理想は萬子の多面張変化だが、南も待ちごろの牌。さて、ここで意を決してリーチと出るか、それとも?
結局リーチとは行かずに4筒と萬子のくっつきを狙って南は切ることにした。すると親からすぐに南が出てアガリ逃し。その後にきた發もツモ切りして再度アガリ逃し。そして9巡目にツモったのは9索。これも良い待ちだが、、?
一旦6−9索の片アガリのダマに構え、次巡2萬引き。打点は十分ということで、9索切りのダマにしたが、その直後、下家に500・1000をツモられてしまった。
さて、南単騎、發単騎のいずれもおそらくリーチをかけていれば和了れていると思われるが、果たしてリーチが正解だったのだろうか。まずダマに構えるメリットとして僕が考えていたのが、①点棒状況(放銃は避けたい局面)だ。現状を見てみればある程度突き抜けたトップ目。放銃さえしなければしばらくは着順落ちはしそうになく、守備力ゼロになるリーチで親に放銃は避けたい。待ちが良ければいいのだが、悪ければ相手が覚悟を決めてまっすぐ来た場合が最悪となる。
次に考えたのが②手変わりの多さ。この手牌の場合、好形テンパイとなる牌は(2)3568(9)萬、35筒、更に6索は打点アップ&役確定にもなる。そう、リーチすればこれらの変化をみすみす逃すことになりかねないのだ。そして次に考えたのが③他家からの出やすさ。1枚切れの南待ちは当然出やすい待ちといえるが、それでも和了を確約された訳ではなく、残り2牌にかけられるほどのリターンがあるとは思えない。
するとやはりダマで良かったように思う。結果的にツモられはしたが、子どもの安手ツモなので局消化という意味で悪くない結果だった。
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ではこの場面ではどうだろうか?
次の一局は東二局の親番で満貫の横移動があったところ。手牌はドラが3枚と打点十分の手で、6巡目に聴牌。だが待ちはドラ(そば)の単騎かペンチャンで今のところあまり良くない。さて、ここではどのような判断をするべきか?候補としては①ドラ単騎リーチ、②ドラ単騎ダマ、③ドラ切りリーチ、④ドラ切りダマ、⑤西切りリーチ、⑥西切りダマ、の6パターンである。
ただ③は待ち枚数がドラ待ちと同じで、ドラを切っても1萬が出やすい待ちでもないため却下。④もまだ序盤で、危険牌先切りのメリットよりひょっこりドラツモ満貫の可能性もあるので却下。⑥西切りダマは手変わりを拒否する一打でダマにするメリットが全くないため却下。
つまり実質的な候補としては、①ドラ単騎リーチ、②ドラ単騎ダマ、③西切りリーチとなるのだが、皆さんはどうするだろうか?
まだ一応は序盤であること、もう少し待ちを良くしたかったことから1萬切りのダマを選択した。特に自信はない。
すると次巡、1萬お帰り。1萬単騎だったらアガってたー、とは思わずに再度どうするかを考えてみた。そして、、
次は西切りのリーチを敢行することにした。これを見るだけでもかなり判断を迷っていることがわかるが、前巡よりは1萬が切れている分、3萬のアガリ確率がわずかに上昇すると思ったのが理由。
しかし数巡経った13巡目に対面からドラ切りリーチ。ドラ待ちでもアガれている!!アガリを2回逃した私に勝機はあるのか、、などとオカルティックな感覚は無視していたが、その結果は、、
なんとかラス牌の3萬を幸運にも捕らえることができ、満貫のアガリを手中に収めることができた。ただ果たして僕の判断は正しかったのだろうか?
…難しいところだが、前回の視点をそのまま使うと、まず①点棒状況的には特にリーチで問題ない局面。親でドラ3なので守備力よりもとにかく和了を目指す姿勢で問題なさそう。では②手変わりの多さはどうだろうか。今回はやはりここがネックになりそう。つまり捨て牌を見る限り、良さそうな手変わり牌は北、中、2−5筒、2−5索あたりだが、どれも「いい」とは言い切れない牌。何よりドラの2萬切りリーチなら打点が下がる。
最後に③出アガリやすさはどうだろうか。123萬はどれも和了しやすいとは言えないが、手変わった場合も和了しやすいといえば微妙で、あえて言うなら1枚切れの中くらいか。…となれば、やはり最初の段階でリーチが良かったかもしれない。ドラ単騎でも良かったが、1萬切りリーチならシャボが相手の頭をかすめそうなので、しばらく待っての空切りリーチも有効そう。
…と、結局はっきりした答えは出ないのだが、一応結論はこのようになった。みなさんはどう考えるだろうか?
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いやー、どれだけ麻雀を打っても、段位が上がったとしても、わからないのはわからないですね。ただ難しい手牌でも考えを巡らせて、僅かな差でも打牌の優劣を決めるのは重要。皆さんも迷う判断があればぜひ教えてください。
さて、明日はリーグ戦最終節。今回も昇級ボーダーの微妙な位置というわけで最後まで気が抜けない状況ですが、とにかく力を尽くし、いい結果を伝えられるように頑張ります。それではまた!
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