天鳳反省録⑮(満貫以上は常に仕掛け意識)
こんにちは。いやー、暑いですね。もうそろそろ夏休みですが、みなさんはどう過ごしますか?僕は大阪に久しぶりに大阪に帰省して、以前働いていたマーチャオや、客として通っていた難波イーソーに15年ぶりに行こうかなって思っていたんですが・・・そう、コロナの広がりで中止。もうやだ!!!まあしゃーなしで、たぶん麻雀(+株勉強)の盆休みとなりそうです。
というわけで、今日もだいぶ昔に残しておいた牌譜の振り返りを。そろそろストックがなくなってきたので、盆休みで色々また牌譜を見返してみますー。
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麻雀は数字のゲームであり、相手より早く、効率的に点棒を増やすためには「牌効率」を覚えるのは必要不可欠だ。ただその一方で「押し引き」も麻雀で勝ち切る上でなくてはならない要素である。そして「牌効率」が比較的努力で獲得しやすいものであるのに対し、「押し引き」の感覚は経験や才能による部分が大きい。どの局面で攻撃的に打ち、どの局面で守備的に打つべきか、この問題はしばしば上級者の間でも意見が分かれるところであり、「答え」を見つけるのは非常に困難であるといえる。
しかしそれでもいくつかの判断基準が存在していて、その一つが自分の手牌の価値が「満貫以上なら押し」というものである。つまり下図のような東場で手の形もいい満貫手なら、たとえ手牌が短くなって守備力が落ちたとしても、ひたすらまっすぐ和了まで突き進む必要があるのだ。そう、聴牌ではなく和了をゴールとしてうまく手牌を進めなければならないのだが……。
状況は東2局で点棒状況も平たい西家の5巡目。上家が8索を切った直後に7索をツモ。さて、ここで何を切る?
切った直後に気付くようなA級ミス。まさかのツモ切りとしてしまった。確かに7萬をツモれば両面でリーチが打てるのだが、それよりは索子を伸ばす方が優秀で、たとえすぐに7萬をツモったとしても9萬と2筒のシャボ待ちなら47萬と比べてそこまで悪いというわけではない。そして何より、上家から36索や258索が出れば鳴いて手広い満貫の一向聴に取ることだってできるのだ。鳴ける一向聴と鳴けない一向聴は天と地ほどの差がある。「役が見えていて鳴いても満貫ある」状況は片時も仕掛けの可能性を忘れてはならない。
そしてその直後、上家からリーチが入る。そう、8萬を切っていればこの7萬をチーして9切り。ツモ切りロボットと化している上家から索子を鳴きたい放題だった。
そして案の定すぐに上家から6索。本来なら(鳴いていれば)その6索子は自分が引いている牌で、258索の現物待ち満貫テンパイが入っていた。
そして6筒を引き、今更の8萬切り。通っている牌ではないが、「ひどいミスをしたのだからここは大人しくしているべき」というオカルティックな意見は間違い。現時点で「満貫の一向聴」という状況は変わっていないのだから当然の押し。「ミスは反省すべきだが、それを打牌に影響させると更なるミスを生む」というのは経験から学んだこと。
すると…あれ?満貫どころか跳満倍満の一向聴となって…
望外の三色聴牌。ダマでもいいのだが、まだ東場につきリーチをすると…
まさかの赤5筒をツモり、4000点.8000点。結果だけ見れば大成功の一局となるのであった。
麻雀何が起こるかわからない。今回のようにA級ミスをしたと思えば結果的にはそれが大正解ということもあれば、逆に秀逸な一打がひどい放銃となって返ってくることもある。しかしそんな不条理なゲームでも、長期的に見れば正しい手順や判断はあってA級ミスは絶対に避けるべきだ。今回は判断ミスが最高の結果となったが、やはり鳴ける満貫手は基本的に鳴いて進めるべき。そう、それが長期的に麻雀で勝つ秘訣なのだ。
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