ビスケットは、新たな一歩を踏み出します 〜あなたの勇気をつなぐために〜
このたび、ビスケットの運営をスタートアップ企業 祭から任意団体「ビスケット」へ移管させていただくことになりました。新たに「勇気を、つなごう」というミッションを掲げ、引き続き継続支援のサービスを提供してまいります。サービス内容に変更はございませんので、ご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。
👆リニューアルしたビスケットのログイン画面。ユーザーさんから多くの声も頂きました!感謝です🍪
ビスケットの使命
小さな声はかき消されてゆく
多くの人がもう気づいていると思いますが、今の社会って「お金や時間を持ってる人は更にお金や時間を稼ぐ機会を得ることができる。けれども、リソースを元々もってない人には機会すらまわってこない」のですよね。持つ人と持たざる人の格差はどんどん開いていき、持たざるものの小さな声はどうしてもかき消されていってしまう。
例えば、東京に人・情報・お金が集まりすぎて、地方に生まれた人が経済的なハンデになるだとか、親世代の所得が子ども世代にも引き継がれるだとか。インターネットでいうと、SNSで声が大きいひとの声がどんどん大きくなっちゃうだとか。どんどんみんな拡大の方へ向かっていっちゃう。
誰も悪くない、構造上のバグに抗いたい
そんな不平等を緩和する為に、国も社会保障や義務教育の強化とか色々がんばってくれているのですが、不平等の問題は一足飛びには解消されません。世の中は理不尽なクソゲーで、個人の力ではどうしようもない事ばっかりで。だけれど、そうだとしても、ただ諦めながら生きるのは嫌だったんです。愚かかもしれないけど、ちょっとでも現状をよくしたい、よくなるんだと思い続けたい。
ではどうするか。今自分たちに何が出来るのか。
「声が大きくなくとも、小さいけども価値のある営みへ身近な人が気軽に手を差し伸べられば良いのではないか?」
そんな使命の元に生まれたのが、ビスケットでした。
運営団体が任意団体にかわる理由
ここまで1年間ビスケットは祭というスタートアップ企業でやってきました。
(👆夜のオフィスの一コマ等。このオフィスで、はじめてのユーザーさんからのメッセージに歓喜したり、思わぬアクシデントに何度も泣き崩れたり鬱で動けなくなったりメンバーがやめたり、そしてまた新たな仲間がふえたりと、様々なことがありました。)
しかし、ビスケットの理念と、スタートアップ企業の「急成長するマーケットに外部資金を投入し早期にその市場を獲得していく」ビジネスモデルが合致しないことがわかってきました。
スタートアップ企業とは急成長するマーケットに外部資金を投入し早期にその市場を獲得していくモデル、つまり、簡単に言うと儲けなくてはならないモデルなのです。理念では「小さな声」を大切にしたいのに、スタートアップのメトリクスには当てはめようとすると、「声の大きなひと」にクローズアップしなければなりません。
スタートアップとしてはそれが正解なのかもしれない。けれど、それではビスケットではなくなってしまう。私たちが救いたかったひとの手はとれなくなってしまう。
そこで「ゆるやかに、個人の踏み出す一歩をつなぎ続ける機構でありたい」という願いから、運営母体をスタートアップ企業から任意団体へと移管することに決めました。
(👆ビスケットユーザー会の模様。大嵐のなか、40名ほどのユーザーさんとお会いすることができました。運営一同、とても励みになったと記憶しております。湿気と熱気がものすごかった...)
実現したい未来
そんな訳で運営方法は変わりますが、ビスケットが目指す未来は変わりません。なので変わらずこんな人たちに使って欲しいです。例えば
👉「NPOで働くなど社会貢献の活動をされている方」
👉「地方から上京する大学生の方」
👉「生活に困ってはいるけれども、日々を懸命に生きている方」
👉「アーティストなど創作活動をしている方」
などなど。
こんな「小さくとも価値ある営みに携わっているひとたち」が「みんなの、小さくとも勇気を持って伸ばされた手と手を繋ぎ続け」「昨日よりほんの少しでも、生まれもった機会の少なさに絶望しない」そんな世界になることを願ってやみません。
僕らはいつでも傷つく恐怖と隣あわせだけれど
自分から「応援してください」「助けてください」と言うのは難しいものですよね。なぜなら、ひとりで頑張ってきたひとほど、誰かの弱さを許せなくなってしまう。それは自分の苦痛を否定することになるから。「もし誰も見つけてくれなかったら?見つかったとしてもスルーされたら?...」
また、進んで「応援したり」「人を助ける」のも難しいですよね。なぜなら、他人を想った行為や言葉が思わず他人を傷つけたり、周りから馬鹿にされるきっかけになるかもしれないから。「拒絶されてしまったら?好意が伝わりすぎたら?偽善者扱いされたら?...」
そんな風に、自らを晒し助けを求めることは、他人の力になることは、自らを傷つける可能性を孕んでいる。
勇気を振り絞った先に
でも、それでも、あなたがそんなリスクを引き受け、勇気を持って誰かに手を伸ばしたとしたら。新たな関係性が生まれ、それが誰かにとっての、そしてあなたにとってのひとつの【居場所】になるかもしれない。
あなたのほんの少しの勇気には、振り絞る前ではわからない、そして決して一人ではたどり着くことができない、まだ見ぬ景色にたどり着くことができる、そんな力があると、私たちは信じています。
これから
日々の生活のなかで、理不尽さに打ち震える時も、失敗続きで思うようにいかない時も、大好きな誰かの裏切りを目の当たりにした時も。それでも止まずに一歩を踏み出す、そんなあなたの勇気を私たちは讃えたい。その勇気をつなぎたい。
今日も、そしてこれからも。ビスケットは小さな一歩を踏み出すあなたの味方であり続けます。今後ともお付き合いの程、どうぞよろしくお願い申し上げます。
勇気をつなごう。
継続支援ビスケット
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
祭inc 一同
「一緒にビスケットをやっていきたい!」「ちょっと興味ある!」「なにか手伝えることあるかも???」という方からのご連絡、お待ちしております! @shimiko1031
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