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人前で話すことの難しさ

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先日、うちの工場長は人前で話すのが昔は苦手だったと言ってました。

ですが、息子の小学校のPTA会長を引き受けてから気持ちや姿勢が変わり、それを克服したそうです。すばらしい。

今日は自分自身の話をしたいと思います。

私ですが、若い時(20歳前半くらいまで)は人前で話すのが、べつに苦ではなく、ごく自然にできていると思っていました。べつに1対1で話もできるし、グループでの会話も自分が中心に回しているようなこともあったかと思います。

ですが20歳前半を越えて、例えば、会社の研修での発表の場であったり、営業先でのプレゼンテーションだったり、偉いひと(だいぶ上の上司や目上のお客様)との会食だったり、重要な会議への参加だったり、『人前で話さなければいけない内容のレベル』がどんどん上がっていきました。そして緊張度も増しました。

私は“井の中の蛙”や“内弁慶”といわれるやつだったのでしょう。

そうすると、毎度、緊張するようになっていきました。緊張しすぎると、冷や汗が出て、目の前が真っ白になり、話そうとしていた内容は頭から消えてなくなります。そして当然、結果は残せないですし、失敗をしてしまい、周囲からの評価は下がっていったと思います。

そして私は、なるべく発言の場を避けるようになっていきました。

大学職員時代、そこには私よりも優秀な高学歴の職員や先生たちばかりで、テレビ出演したりしている有名な教授などもいました。そんな中、私はここで勝負するには、まずは色々な知識を増やさなければ、と焦っていました。そしてある人に言われたのが“とにかく本を読め”でした。

そうするとしだいに効果が出始めました。年齢を重ねたこともあるとは思いますが、『人前で話さなければいけない内容のレベル』に追いついてきました。たぶん恥ずかしくない内容の話ができていると“自分で実感”したからだと思います。そして事前準備をすることも、とても大事であることを知りました。

そして徐々に緊張度が減っていきました。そうなればあとは場数を踏むことだと思い、いまは日々、発言する場所をつくり、アウトプットするためのインプットをしながら、うまく伝わるよう努力をしているところです。

とはいえ、今でもたぶん根本は変わっていないかもしれません。突然、100人のビシッとしたおじさんたちの前で“はい、どうぞ。お話しください”と言われれば当然、緊張して頭が真っ白になって、何言ってるかわからない状態になるかもしれません。

前までは発信できなかった側にいた私なので、同じような人たちの思いもわかったうえで、今後の発信やコミュニケーションを大事にしたいと思います。

自分自身の過去を共有いたします。

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