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Compath ロングコース in 東川

【東川での10週間】
2022/1/18〜3/25の期間、僕は北海道の東川町で、生活をしていました。そこでは、ロングコース、ミドルコース合わせて10人の参加者と運営メンバーと生活を作って営んでいました。参加する前までは10週間なんて長すぎるだろとか、何かと言い訳を付けて行かない選択肢を取ろうと思っている自分がいました。それでも、面談を重ねていくうちにおもしろそうだな、どんな人たちが来るんだろう、新しい発見や出会いがあると今後の人生において何かの役に立つかもしれない、などといろんな考えを元に参加することを決意しました。
そもそも何をしにいくつもりだったの?おそらくこんな疑問が生まれてくることでしょう。その通りです。何をしにいくつもりで参加したんでしょうか?未だにその正解はわかりません。でも、正解なんていいと思いました。それが、この10週間の中で学んだことと言っても過言ではありません。
 そんなことのためにわざわざ北海道まで行ったの?
  -北海道で生活をしたからこそ思えたことだと僕は思っています。今まで通りの生活を送っていたところで僕は、見つかりもしない正解を、追い求め勝手に自分で自分を追い込み、苦しい生活を送っていたことでしょう。その生活が悪いとは言いません。その生活の中でしか学べないことや、経験、体験は必ずあります。それでも、僕は北海道に行ったことに対して後悔はありません。北海道の東川町であのメンバーだったからこそ経験できたことや、学んだことはたくさんあります。しかしながら、少しも後悔はないかと言えば嘘になります。価値観や、バックグラウンドが違う人たちと意見交換や、交流を深めるのはなかなかに骨の折れるものでした。

【参加前の自分】

ここで唐突に過去の自分を振り返ってみようと思います。過去の自分を、簡単に表現するならば『他人を言い訳に自分にとって都合のいいように物事を進める』タイプだと思います。つまり、誰かのためという大義名分を掲げて、自分がしたいこと、動きたいことをしているということです。ここまで言っても、よく分からないと思います。めちゃめちゃ極端に言うと、自分の行動を他人を通して決める感じですね(笑)選択を自分でせずに勝手に人のせいにして、人のために行動することでなにか起きた時に自分が傷つくことを予防していました。そんなことをして、生活をしていると自分の意見なんてなくなります。それでも、あたかも自分の意見ありますよって感じにするために、周りのことを見て、予想して判断してとりあえずの意見を作ります。自分の意見には耳を傾けずに、、そんなこんなで日々を過ごしていると、自然と自分の声には耳を傾けなくなり何がしたいんだろう?どーして欲しいんだろう?って自分がわからなくなりました。それが、compathに参加する前の自分です。

【参加中の葛藤】

ここからは、ロングコースに参加している自分の変化について書いていこうと思います。最初はもちろん、初めましての人ばっかりだったため、自分の意見なんてなくてもバレないだろうとか、自己開示をちゃんとする必要なんて無いだろう、適当にやり過ごしてもバレないだろうとか思ってました。いわゆる、その場しのぎの気持ちが強かったです。それでも、みんなの話を聞いたり、話をしたりしているうちに、‘こんなんじゃダメだ、今までと何も変わらないじゃん'と言う気持ちになってきました。それからは、自分なりに考えて発言したり、周りの空気を読んでとりあえず、意見を発信することをやめようと努力しました。無言の時間は、他の人が何を考えているのか、どんな状態でいるのかわからないのが自分にとっては苦痛で居心地が悪かったです。それを緩和してくれたのが『チェックイン』でした。

『チェックイン』で変わったマインド

それぞれが今どんな状態なのかが、事前に本人の口から出る言葉で聞けるため、変に気を使わなくて済むようになりました。相手の状態がわかることで、自分の中での見るべきポイントが少なくなり、自分で自分に課した負担が減っている感覚になりました。この感覚は小さな変化ですが、自分の中では他人軸ではなくなっていってるのではないかと感じ始めた瞬間でした。自分がしようとしていることを一瞬待って、他の人に頼ったり、協力したりすることで自分一人で苦しまずに済むことが出来ました。人を頼ったからと言って、その人が嫌そうな顔をするわけでもなく、快く手伝ってくれたことがとても印象的でした。行動する前に、相手の負の感情ばかりを予想して躊躇していた自分が馬鹿馬鹿しくなりました。相手の気持ち、考えてることなんて聞かないとわからないのに勝手に予想して判断をしていたことがわかったからです。相手のことを考えるのももちろん大事なのですが、相手のことばかり考えていてもわからないものはわからない!わからないからこそ、言葉にして相手に伝えることで意思疎通を図るのだと学びました。これがCompathの中で学んだ大きな一歩でした。

【Compathで学んだこと】


相手と会話するのではなく、対話。自分の考えだけを押し付けるのではなく、相手の考えもきちんと聞く。相手のことを考えるのは大事だが、わからないことはわからないからこそ、言葉にして聞いてみる。一般的に考えると、誰でもできる大したことのないことでも、誰かにとっては大きな一歩になることを身をもって体験しました。小さな一歩だからこそ、踏み出せないことに劣等感を抱いたり、自己嫌悪に陥ってしまっていたんだなと思います。その事も、身をもって実感でき、自分の良いところを素直に褒めてくれ、認めてくれる仲間と出会えたことが何よりの感謝です。


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