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腰痛の実際

C-I Baseballの評価・アプローチの発信を担当する須藤慶士です。

臨床では評価を大切にしております。評価が確かなものでないと原因に対するアプローチをすることができません。
局所評価だけでなく全体の評価を行うことも大切です。
臨床での経験を元にした評価とアプローチを発信していきたいと思います。

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https://twitter.com/KeijiSudo

【マガジン紹介】
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にオススメの内容です!
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Basic courseでは、評価とアプローチについてお話をさせていただきました。

Advance courseでは腰痛を呈した野球選手の評価からアプローチまでの実際を解説をつけて記事にしていきます。


・・・以下、本文・・・

■腰痛の概論(腰痛に対する病態と動作より)

腰痛を有している人は、現代の全国民においても男性の第一位女性の第二位となっています。

したがって、腰痛はスポーツ選手におけるという認識ではなく、一般的な病態であると考えられます。

しかし、スポーツ選手にとって腰痛の発生頻度は一般の方よりも多いとされています。


野球選手のスポーツ障害では、
肩・肘障害がメインとなりますが
その次に腰部障害が多いという報告が数多くあります。

プロ野球選手のメディカルチェックでは、27%もの選手に腰椎分離症を確認しています。

※延谷壽夫 他:2地区中学生の野球障害に関する調査:整形外科と災害外科43: (4) 1554~1556, 1994.
※松本 學:腰部障害の保存療法.臨スポーツ医 11:1301-1309, 2006
など多数


Advance courseでは、
実際に評価治療していることを中心に話し、
最後に実際の症例を提示して評価治療の流れを示していきたいと思います。

※noteで紹介する症例すべての方には本人・ご両親に説明・同意を得た上で、紹介させていただいております。



■評価・アプローチに対する考え方

私のリハビリは、選手(患者)の体が動きやすい方向に誘導し、バランスを整えていくように考えています。

身体は正直です。

安定している肢位は脱力しやすく、筋力を発揮しやすい。
不安定な肢位は緊張しやすく、筋力は発揮しにくい。

例えば、回旋しにくい方向があるとして、強制的に誘導するのではなく、まずは動きやすい方向を探してその選手の中心軸を作ることを意識します。

その中心軸は必ずしも中心にあるとは限りません。ですから、選手それぞれの中心軸を探す評価を行うのです。



|たしかめが大事

リハビリは『たしかめ(再評価)』が大事です。

初期評価⇨アプローチ⇨たしかめ(再評価)⇨アプローチ⇨たしかめ(最終評価)


その日のリハビリで一番良い状態で帰っていただきたいので、一度のリハビリでアプローチすることに必ず『たしかめ』を行います。

一つのアプローチで状態が悪くなってしまうこともあります。ですから、たしかめはとても重要ですので、意識して行うようにしましょう。


野球選手に多い腰痛も一般の方の腰痛も骨盤の位置が大切です。

リハビリは姿勢評価を行いアプローチします。

若いセラピストは評価はできても、アプローチ方法や誘導方向がわからないという方が多いと思います。

今回の『腰痛アドバンスnote』では

骨盤を中心に評価・アプローチ方法を記載します。

評価⇨たしかめ⇨アプローチ⇨たしかめ とういうような流れで進めてまいります。



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ここからは腰痛を呈している選手の症例を解説を入れながら紹介していきます。

ご本人様、ご家族様に了承を得て撮影させていただきました。
無断での転載はご遠慮ください。

■評価


男子中学生、右投げ右打ち、サード
診断名:第4腰椎分離症
既往歴:特になし                           疼痛:前屈や左に体を捻った際に、左腰部から殿部にかけて痛みが出る


|姿勢 

肩甲骨:左下制(内転・下方回旋) 右挙上
脊柱:右側屈位
骨盤:左下制 右挙上 右回旋位     
体幹回旋:右>左(右回旋量多い)

なぜ痛みが起きたのか?
⇨骨盤左回旋が行いにくいため、腰椎・胸椎での回旋を強めた動きになったと考えられる。
さらに送球・打撃で腰椎での回旋負荷が強くかかったために腰痛が出現したと考える。

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|動画 回旋(リハビリ前)



|骨盤誘導方向フローチャート


セラピストも選手も確認しやすいように深呼吸での評価方法をフローチャートにしました。


ここから紹介するのは骨盤の誘導方法です。

動作と深呼吸を合わせることで評価とアプローチ方向を導き出します。

深呼吸で『吸いやすい』ということは、胸郭が緩んでいる状態です。

腰痛は腰背部の緊張性のものが多いのでその選手の身体はどの姿勢で安定しているか、緩んでいるのかをこの深呼吸評価で確認することができます。

|体幹前・後傾評価

体幹前傾・後傾し深呼吸します。

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